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「モノづくりは人づくりから」社会の持続的発展に企業の力を貢献―トヨタのイベント責任者へ独占インタビュー

2017年 4月 26日17:00 提供:東方ネット 編集者:兪静斐

 中国が積極的に「科学技術興国」戦略を実施する中で、上海も「4つのセンター」建設を基礎に、世界的に影響力のあるイノベーションセンターと卓越するグローバルシティ建設に邁進しようというさらに高い目標を目指している。いっぽうトヨタでは、地域に根ざした優秀企業として「モノづくりは人づくりから」の理念を掲げ、環境保護、交通安全、人材育成の3つの分野で公益イベントを展開し、企業の社会責任を実行している。

 4月8日、トヨタ「なぜなにレクチャー·衝突安全ボディ」イベントが上海科学技術館で行われ、親子一緒に自動車の安全知識体験授業を受けた。今回このプロジェクトの中国側責任者の程雅琴氏がインタビューに応じ、トヨタの中国における社会的責任履行状況について紹介した。

 青少年向け自動車安全知識普及活動を華東エリアにも拡大

 程氏の紹介によると、「なぜなにレクチャー」での「衝突安全ボディ」の目的は、自動車の安全知識を教えると同時に、自分で車のボディをデザイン·制作させることで、子供たちに科学の楽しさを伝える点にある。このプロジェクトは「トヨタ技術会」(会員数約3万人のトヨタ社内のインフォーマル団体)の主催で行っていて、「衝突安全ボディ」のほかにも、電力回生自動車、空力ボディなど9つあり、技術面から積極的に社会貢献活動を展開している。

 トヨタではこのプロジェクトを中国に導入して長期的に実施するため、現地化について特に工夫をこらした。具体的には設備の現地化や、現地スタッフを「交通安全」のプロ講師として育成するとともに、中国の実状を考えて、中国の青少年が受け入れられる方式で授業の内容をふくらませるようにした。

 2015年11月に第1回のイベントが実施されて以来、これまで計10回行われ、参加した中小学生は230人を超えた。アンケート調査によると、「面白い」と回答したのは100%、「活動の内容がよく理解できた、また参加したい」と回答したのは98%だった。イベントは学校のほかに、上海都市計画展示館、上海科学技術館などの公共施設でも開催され、子供たちと保護者に好評を博した。現在これは南京、成都などでも同様に行われており、これからも多くの子供たちに参加してもらいたいと考えている。

 「モノづくりは人づくりから」3つの分野で公益活動を展開

 トヨタは「クルマづくりを通して社会に貢献する」という理念を創業の原点としている。地域に根ざした優秀企業として、環境保護、交通安全、人材育成の3つの分野でイベントを展開し、中国の社会発展に貢献している。

 環境保護の面では、トヨタはこれまで17年間ずっと河北省豊寧で植林を行っている。2000年に開始してからこれまでの直接投入額は計4200万元以上。500万本以上を植林し、緑化総面積は3300ヘクタールを超えていて、現地ばかりでなく北京、天津地域の環境改善にも大きく貢献している。

 人材育成の面では、1990年から遼寧金杯技師学院に支援を行っている。約30年間で計1.3億元を補助、約3万人の中·高級自動車技術者を育成してきた。注目すべきなのは、同プロジェクトはトヨタが中国に工場を建設する前から実施された点で、まさに「モノづくりは人づくりから」を具体化したものと言えるだろう。また、2006年からは中国宋慶齢基金会と提携してトヨタ奨学金プログラムも立ち上げた。成績優秀だが経済的な理由で大学進学を諦めようとしていた約2600人の大学進学の夢を費用面で援助している。

 引き続き「社会、地球の持続可能な発展に貢献する」

 トヨタでは今後「トヨタ環境チャレンジ2050」戦略として、環境に負荷を与えない車の研究開発、生産、販売を目指す。気候変動、水資源の減少、資源の枯渇、生物多様性の危機などといった環境問題に挑戦する。また「交通事故死ゼロ」に向かって、より高性能の安全技術の研究開発にも取り組む。そして「お客様第一」の理念を堅持し、製品とサービスの品質改善に尽力する。

 最後に程氏は、「今後もトヨタでは環境保護、交通安全、人材育成とボランティアサービスという4つの分野での既存のプロジェクトを引き続き広く展開する。そして社会に強くアピールして、より多くの人々に公益事業に注目してもらうことで参加を促していきたい。」と述べた。