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中日

CRI紅白歌比べ40周年決勝選手が寧波の旅 日本とのゆかりを実感

2017年3月21日 11:15
 提供:中国国際放送局

2016年12月17日に行われたCRI紅白歌比べ40周年記念特別企画「中日歌唱コンテスト」はCRI日本語放送恒例のお正月番組であると同時に、今回は中国の寧波市が「2016東アジア文化の都」に指定されたことを記念する特別イベントでもありました。そのためコンテスト出場者と審査員は16日から19日にかけて、寧波市を訪れました。寧波と日本には深いゆかりがあり、中国と日本の繋がりを肌で感じる旅となりました。

中国最古の木造建築「保国寺」にて

訪問は、寧波から京都に伝わり、日本に広がった漆工芸の工房見学と漆塗り体験、日本の曹洞宗が祖庭とする著名な禅宗寺院の「天童寺」の参観、寧波人民ラジオ局での座談会と番組収録、国家重点文物保護対象で中国最古の木造建築物の一つとして有名な「保国寺」参観、現存する中国最古の書庫「天一閣」の見学や寧波市散策などの内容が組まれました。最終日前夜は寧波交響楽団の「ベートーベン・メンデルスゾーンシンフォニーコンサート」による音楽で、3泊4日の文化の旅に幕を下ろしました。

布と天然木漆だけで100以上の工程を経て作る漆工芸特許手法。国内外で数多くの金賞受賞

寧波人民ラジオ局

寧波音楽ラジオFM98.6パーソナリティ馬莎さん(右から2人目)と

中国建築家初のプリツカー賞を受賞した王澍氏設計の寧波博物館

今回の寧波の旅を終えて、最優秀歌唱賞を獲得した男女ユニット「南城の声」は、「寧波は美しい景色と誇らしい歴史を併せ持つ港湾都市で、思ったよりもはるかに発展していた。ほとんどの観光地に中国、英語と日本語の説明があり、交通面やインフラ施設、高級マンションなどもそびえ立っていて、国際的な都市だと感じた。最終日のコンサートにも多くの国からの観客がいて、人々が馴染みを感じる世界の名曲を共に味わえたのがとてもよかった。文化を通じた民間交流をこれからも支持していきたい」と語りました。

2015年設立の寧波交響楽団によるコンサート

ベストパフォーマンス賞を受賞した日本人グループで紅組の「北松岡川レジェンドBAND」を代表して参加した浅野さんは、「非常に有意義で面白い旅だった。あまりイメージがなかった寧波が日本に大きな影響を与えた都市だということを実感した。漆工芸は日本の伝統工芸だと思っていたが、実際は寧波から伝わった技法で、これがないと、今の日本の漆工芸もなかったかもしれないということを考えさせられた。また、日本の仏教宗派である曹洞宗も寧波が起源だったというのは驚いた。食事も食べやすく、海鮮料理が日本の和食と通ずる部分があると感じた。街並みも日本に近い部分がある上、川が都心部にあり、水路から貿易が発達し、歴史上日本に大きな影響を与えたことも実感することができた。ぜひ、寧波の魅力を伝えていきたい」との感想を持ち、この体験を周囲の人と共有していきたいと語りました。(文責・写真張怡康、星和明)

寧波市内の夜景