ようこそ、中国上海!
エコで未来を共有

Home >> 新着 >> 中日

産官学連携で交流促す 「悟空杯」中日漫画コンテスト受賞式=北京

2017年 1月 21日18:09 提供:中国国際放送局

中日両国の若手漫画家の作品600タイトルの応募を集めた「悟空杯」中日漫画コンテスト2016の受賞式が17日午後、北京で行われました。マンガを通じた交流は、中日間における新しい形の産官学連携の創造に向けた試みと見られています。

同コンテストは、両国の若手創作者に、相手国で作品披露の場を提供するのみならず、両国の漫画産業界の協力と交流をも視野に入れて企画されたものです。中国からは中国外文出版発行事業局、中国国際青年交流センター、人民中国雑誌社、中国外文局デジタルメディアセンター、漫画島、可米酷(コミクール)が、日本からは滋慶学園COMグループ、暁星プランニングらが共同開催者として参加、中国人民対外友好協会、北京日本文化センターなどの後援を得ての開催となりました。

受賞式会場の様子

コンテストでは、少年漫画、少女マンガ、青年漫画、孫悟空をモチーフにした作品、総チャンピオンという5部門30項目の賞が設けられ、募集期間である2016年1月から7月の半年の間に、中国から400作品、日本から200作品が寄せられました。中日両国の審査員による厳正なる審査の結果、中国の18作品と日本の12作品がそれぞれ各賞を受賞しました。

北京の漫画家・韓祖政さんは、北京市民の暮らしに基づいた作品『老馬』で総合チャンピオンに選ばれ、賞金5万元をもぎ取りました。韓さんは受賞に際し、「子どもの時から『スラムダンク』をはじめ、日本の漫画をたくさん見てきたので、日本との交流を主旨するコンテストで受賞したことを嬉しく思っている」と語り、トロフィーを手に顔をほころばせました。

トロフィーを手にする韓祖政さん(左から2人目)

今回のコンテストでは、その開催を通して、両国の漫画産業関連企業同士の交流を促進することも目的の一つに据えられています。主催者側によりますと、一部の受賞者はすでにアニメーションや映像コンテンツ制作関連企業からのオファーが入っているということです。また、開催に合わせて、昨年春から夏にかけて、北京や東京などで漫画創作のセミナー、入選作品展と鑑賞交流会も開かれ、数多くの漫画ファンをひきつけました。エントリー作品80タイトルが日本語で配信する無料アプリ「中国漫画館」で公開されています。

なお、「悟空杯」漫画コンテストは、2017年から韓国や台湾地区へと拡大開催する方向で準備が進められている最中だということです。(取材:王小燕)