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イタリアで執務する中国の警察官

2016年5月21日 16:16
 提供:新華網日本語

  彼らを取り囲み「祖国万歳」と叫ぶ現地在住中国人

  

  中国人観光客から質問を受ける中国とイタリアの警察官

  4人の中国人警察官が、今月2日から13日まで、イタリアの街頭にさっそうと姿を現し、現地警官との合同パトロールや現地在住中国人に関する事務処理などに励んだ。中国警察が欧州でこのような警務を行うのは、今回が初めてのケースとなった。中国 イタリア両国の警察は、さらなる協力について話を進めている模様で、今後、イタリアの警官が中国を訪れ、中国側と合同でパトロールを実施する可能性も出てきた。京華時報が伝えた。

  ●効果:初の合同パトロール、 海外メディアによる報道合戦の引き金に

  今回の中国 イタリア警察協力について、米CNNや英タイムズ紙など海外メディアが先を争いうように報道、きわめて大きな影響を及ぼした。中国公安部(省)の孟宏偉 副部長は、「今のところ、複数の国家が、警務パトロール体制の確立について中国に打診してきている」と紹介した。

  また、公安部国際協力局欧州工作処の王鋼 処長は、「中国の警察はこのほど、初めてイタリアに赴き合同パトロールを実施した。双方は現在、イタリアの警察が中国で合同パトロールを行うにあたっての対象都市 期間 派遣する警察官の数など関連問題について協議を行っている。この協議がスムーズに進み合意に達すれば、イタリア側は決定した中国の都市に警官を派遣し、両国の警察が合同パトロールを行うことになる」と説明した。

  

  ミラノで執務する中国とイタリアの警察官

  ●準備:イタリア警察、事前指導のため専門家を中国に派遣

  王処長は、「双方が合意に達して覚書を取り交わした後、公安部は全国公安機関外国語人材バンクから、公安業務に長け、国際法律執行業務の経験をある程度備え、イタリア語と英語を操る警官4人(各言語2人ずつ)を選び、語学 業務トレーニングを事前に実施した。その際には、イタリア警察に要請し、指導にあたる専門家を中国へ招いした」と話した。

  選ばれた4人の警官は、昨年9月15日から今年1月15日まで、北京外国語大学で語学 業務トレーニングを受けた。その後、ローマ市警察が警務専門家を中国に派遣、4人に対して、イタリア警察の体制、法律法規、現地の一般常識について講義した。

  

  パトロール中に交流する中国とイタリアの警察官

  ●現地:中国人警官を取り囲み「祖国万歳」と叫ぶ現地在住中国人

  パトロール中、中国の警察官は、交流を通じて、現地に住む中国人や観光客の要望や要求をイタリア警察に伝えるだけではなく、イタリア警察の政策や規則について、現地中国人 観光客に中国語で説明を行った。また、両国の警察官は、パトロールの合間を縫って、両国警察の法律執行処理案件の特徴について互いに紹介し、法律執行の経験について相互交流を深めた。

  合同パトロール隊の舒健隊員は、当時のことを思い出しながら、次の通り話した。

  「多くの中国人観光客は、自分たちが中国政府に派遣され、海外の中国人の安全を護る任務についていることを知ると、『祖国はますます強大になり、我々中国人の海外での安全性はさらに高まっている』と興奮した面持ちで反応した。ミラノ大聖堂の前で執務していた時には、ある中国人団体ツアーが駆け寄ってきて写真を撮影した。多くの人が、興奮のあまり、『祖国万歳』と声高らかに叫んだ。熱心な彼らに感化されて、私の眼に思わず感激の涙が溢れ出した」

  現地に住む中国人や中国人観光客の中には、パトロール中の中国人警察官の姿を見つけ、記念写真を撮りたいと駆け寄る姿が多く見られた。

  (人民網日本語版)