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「門墩(メンドン)」研究家、岩本公夫氏が東京で講演

2016年 2月 9日15:34 提供:中国国際放送局

  中国の「門墩(メンドン)」研究家である岩本公夫氏が8日、東京中国文化センターにて、「門墩(メンドン)――民俗石刻美術品」と題した講演を行いました。

  

  岩本氏は1937年の広島生まれ。定年を前に、1995-98年に夫婦で北京語言大学に留学しました。その当時、取り壊しの進む北京の胡同の中で「門墩」と出会ったのがきっかけで、その収集と調査を始めました。岩本氏は1996年7月から1999年1月の間に、自転車を使い、北京市内の6500組の門墩を記録、調査した他、2001年9月から同年11月にかけては、西安古城の658組の門墩を調査しました。その後も、断続的に中国各地での門墩を調査し続けてきました。

  

  

  

  8日の講演には、岩本氏は、調査資料を踏まえながら、中国の門墩について、建築、美術、中国人の倫理観と人生観、社会民俗、地域特徴などの角度から分析し、解説を試みました。岩本氏は、この世から消えつつある門墩は中国文化を読み取れる重要な文化財であるとし、状況把握と保護を進めるべきであると呼びかけました。

  「門墩」とは中国の漢民族の伝統的家屋、特に四合院の正面入口の脇に置かれる、門扉を支えるための装飾の施された石柱です。中国の伝統的な模様が施された門墩は、住人の地位や階級を示すだけでなく、その嗜好や願望をも表しています。

  (文責、写真:李軼豪(東京特派員))