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【中日双语专栏】私はなぜ日本航空の機内食とラウンジ食に噛みついたのか

2016年 4月 14日13:23 提供:東方ネット 編集者:範易成

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作者:莫邦富

 機内食に冷たいサンドウィッチしかない。「温かいものがほしい」と改善を求めたのだが、一利用者に過ぎないこの意見は果たしてどこまで重視してもらえるのか……。

 日航便の機内食にもうすこし工夫を求めたい

 2013年の秋、日本航空の関係者と一緒に中国安徽省の黄山を訪問した。出張先で、私は日航国際便の機内食と上海浦東空港のラウンジの食事に対してかなり厳しい批判を浴びせ、その改善を強く求めた。

 実際、このところ、日本と中国との間を飛ぶ、日本発の日航便の機内食に相当拒絶反応を起こし、ほとんど食べないことにしている。

 他のメディアにも日航便の機内食の問題を取り上げたことがある。小分けにされた機内食は見た目はそれなりだが、味も質も量も評価できない。むしろ中国発の同社便の機内食の方がましだと思う。カレーの加温が中途半端なものとは言え、まあまあの感じでいただけたからだ。

日航便の機内食

 機内食に批判の砲火を浴びせ始めた以上、ついにその余威を駆って上海浦東空港の日航ラウンジの食事にも、工夫をあまりしていないと噛みついた。

 早朝の便に乗る時、ラウンジには冷たいサンドイッチなどしかなく、温かいものを求めたいなら、自分でカップラーメンかインスタントの味噌汁にお湯を注ぐしか選択肢はなかった。

 「別に豪華なものは求めないが、おかゆとか簡単に作れる温かいものを出していただければ嬉しい。冬になると、どうしても温かいものがほしくなるのよ」と注文した。

 利用者の意見を丁寧に吸い取る日航の努力

 意見は確かに意見として出したが、しかし、一利用者に過ぎないこの意見は果たしてどこまで重視してもらえるのか、まったく自信はなかった。

 ところが、1カ月半くらい経ったところ、日航の関係者から一通のメールが届いた。

 メールには、下記のような内容が書かれている。

 「さて、黄山でいただきました『上海のラウンジに温かい朝食がない』というご意見ですが、今月より朝食にカレーのメニューを加えましたので、ご報告いたします。

 (「カレー」「肉まん」「サンドウィッチ」の3つになります)

 お客様からもなかなか評判がいいようです。

 ご意見をいただきまして、感謝いたします。

 今後もご意見がございましたら、よろしくお願いいたします。」

 一個人に過ぎない私のささやかな意見がこうして日航のサービスの現場の改善につながったのを知り、感動を覚えた。

 日航も全日空もサービスのよさで広く評価されている。私自身も海外に行くときはなるべくその2社を優先的に選択するようにしている。しかし、このサービスのよさは日頃、常に利用者のささやかな不満にも耳を傾ける努力から作られたものだ、と改めて思い知ることができた。

 今度、上海出張に行くとき、浦東空港の日航ラウンジのカレーライスと肉まんをぜひ賞味したい。なんだか、空港利用の楽しみがまた一つ増えたような気がする。

浦東空港の日航ラウンジの昼食

上海空港の日航ラウンジ