5日、中国では8日間にわたる国慶節大型連休の5日目に入ります。多くの国の専門家は、「新型コロナが引き続き世界経済の回復に影響を及ぼしている中、大型連休は市民たちの消費の潜在力を引出し、サービス業の安定した回復をもたらすことで、世界経済への自信を高めていく」と見ています。

国慶節大型連休中の上海虹橋駅待合ホール（写真：新華社通信王翔）

韓国現代経済研究院新興市場部の韓載振部長はインタビューに対して、「新型コロナの予防・抑制で、中国は著しい成果を収めてきた。中国は内需市場の潜在力を掘り出し、経済の成長を促して、より健康的な経済発展を実現させている。中国の連休で経済の繁栄を果たしたことは、内需拡大の重要な現れである。新型コロナの予防・抑制が常態化する中、休日経済の促進は、市民の消費力を解放させることができる」と述べました。

中国観光研究院が発表した報告によりますと、第3四半期、中国では観光を望む人が大幅に増加し、ホテルと観光スポットの再開率は90％に達したということです。

国慶節大型連休中、広東省広州市で月餅作りを体験する観光客（写真：新華社通信劉大偉）

また、シンガポール国立大学李光耀公共政策学院の顧清揚副教授は、「国慶節の大型連休は、サービス業の回復や経済のバランスのとれた発展の促進において重要な貢献を果たしてきた。交通業や観光業、飲食業などがしっかりと補われたと予測される。一方で、サービス業の回復は就業を増加させ、その他の産業発展も促していくだろう」と示しました。

さらに、専門家らは、「中国の消費市場の回復は自らの経済発展を促すほか、各国からの中国への輸出や投資を促進し、世界経済の回復を推し進めていく」と分析しています。（藍、星）