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感染症予防中に無人化産業が進む

2020年 6月 2日13:48 提供:中国国際放送局

新型コロナウイルス感染症の発生以降、無人化技術の応用が急速に進み、無人化産業に新たな機会がもたらされています。自動デリバリー、自動運転、無人化工場などSFの世界にあったものが次々に人々の生活に実現しています。

自動デリバリーロボットは感染症発生後、北京市順義区に導入され、現地の住民にサービスを提供しています。スマホで発注する際に、自動デリバリーを選ぶだけで簡単に利用することができます。

このロボットの開発に携わった中国のデリバリー大手「美団」は2016年に研究を始め、2018年に北京市、雄安新区などの各地でテストを行っています。突如発生した感染症のため、応用は予定よりも11カ月早めたということです。

また、自動運転車は路上での安全な利用を確保するため、開発チームは技術上の設計を行いました。時速は20キロ以内に抑えられるほか、監視車両が離れたところでは監視センターを通じて、ブレーキやアクセルなどの動きを遠距離で把握する形を取っています。

美団の自動デリバリー事業の責任者・李達氏は、「今年末、利用台数は100台規模になる見込みだ」と予想しています。

中国で自動運転開発を手掛ける小馬智行科技有限会社は中国や米国で人を載せる自動運転テストを行っています。ハイエンドの自動運転技術を目標とする会社として、小馬智行は大量の路面データを収集し、ロボットの各種路面状況への対応能力を育成しています。これまでのテスト距離は200万キロに上るということです。

現在、世界には自動運転の特許が8万件近くあり、中国は40%以上を占め、特許出願数では一位となっています。

AI技術と設備を通じて、無人化工場、無人化倉庫、インテリジェント物流、自動運輸などの実施が絶えず加速しています。中国電子学会が発表した「中国ロボット産業発展報告2019」は、「中国のロボット市場は急成長の時期に入っている。7年連続して工業用ロボットの世界で最も大きな応用市場となり、サービスロボットのニーズが大きい。2019年の中国のロボット市場規模は86億8000万ドルに達した」と明らかにしました。(殷、星)