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【CRI時評】経済法則を尊重 中国は通年目標達成の能力あり

2020年 5月 22日21:36 提供:中国国際放送局

年に一度の中国政府活動報告はその年の経済発展と政策動向を示す重要な指標だ。22日に中国の最高権力機関である全国人民代表大会に提出された2020年政府活動報告の中には、通年の経済成長の具体的目標が提出されておらず、今年は雇用の安定と国民生活の保障を優先すること、貧困脱却への堅塁攻略戦に断固打ち勝つこと、全面的な小康社会(いくらかゆとりのある社会)の実現に努力するという目標タスクを強調している。

今年の政府活動報告ではなぜ、具体的な経済成長目標を設定しなかったのか?これはまさしく経済の法則を尊重することを表したものだ。現在、世界では新型コロナウイルス感染症と経済貿易情勢の不確定性が大きく、具体的な経済成長目標を設定しないことは中国政府の一貫した「実事求是(事実に基づき真実を求める)」という理念に則り、通年の目標達成に専念することに役立つ。

今年の政府活動報告は雇用の安定、国民生活の保障、貧困脱却への堅塁攻略戦を重要な位置に置き、都市部で新たな雇用900万人以上の創出、消費者物価指数(CPI)の上昇幅3.5%前後、現行の基準で農村部貧困人口に当たる人々をすべて貧困から脱却させ、すべての貧困県が貧困脱却に成功させる量的指標を提出し、中国共産党の「人間本位」の発展理念を十分に表している。

それぞれの目標を達成するために、中国政府は今年、六大重点活動を配置した。それらは、マクロ政策の実施度合いを強化し、雇用を保障するために企業を安定させること。改革によって市場の主体的な活力を引き出し、発展の新たなエネルギーを増強すること。内需拡大戦略を実施し、経済発展モデルの転換加速を推進すること。貧困脱却への堅塁攻略目標を実現させ、農業の豊作と農民の増収を促進すること。より高いレベルの対外開放を推進し、対外貿易の基盤を安定させること。国民生活の保障と改善に関して、社会事業改革の発展を推進することなどだ。

報告では今年の財政赤字の対GDP比を3.6%以上とし、財政赤字の規模は前年度比1兆元増とするほか、感染症対策特別国債を1兆元発行する。一連の減税やコスト削減、家賃と金利の引き下げ、消費と投資の拡大などの政策は雇用の保障、国民生活の確保に役立つと見込まれている。

報告は通年で新たに2兆5000億元を超える企業負担を削減する見通しを提出し、中小企業にとって経営難の解決につながる。

この他、報告は消費による貧困扶助活動を展開し、貧困扶助関連産業の回復と発展を支持し、移住・転居による貧困救済など、一連の支援策を講じて貧困脱却の堅塁攻略における重点ミッションを強化しながら、計画通りに全面的な貧困撲滅目標を実現させる。

報告はまた、よりハイレベルの対外開放の推進を強調し、グローバル・サプライチェーン、産業チェーンの安定に役立つとみられている。

中国は依然として発展の重要な戦略的チャンスにある。独特な政治的、制度的優位性、強力な経済基盤、巨大な市場潜在力によって、14億の中国人民が一致団結すれば、今年の目標は必ず実現でき、世界経済の成長にしかるべき貢献をすることができる。(CRI論説員)