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【CRI時評】習近平主席の陝西視察、国民全体に困難の克服を呼びかけ

2020年 4月 25日20:33 提供:中国国際放送局

中国の最高指導層は1950年代、交通大学の移転を決定した。大規模な工業成長を求める時代のニーズに応じ、西部地区の経済や社会の発展に役立てることが目的だった。交通大学はもともと、東部沿海にある都市として繁栄する上海にあったが、中国の中西部に位置してさまざまな面で条件が厳しい陝西省の省都である西安に移転することになった。これが歴史に名高い「西遷」だ。当時、1400人以上の教職員や3000人近い学生は上海を離れ、西安に根を下ろすことになった。それから60年余り、交通大学の「西遷」という事業と交通大学関係者の奮闘は、中国の国家建設に重要かつ大きな貢献をしてきた。このほど陝西省を視察した中国の習近平国家主席は西安交通大学も訪れ、往年の交通大学教授らが示した「西遷精神」を発揚し、艱難辛苦の中で自らを鍛え成長するよう、同学の教師や学生を激励した。

今年、すなわち2020年は、中国にとって極めて特殊な年だ。今年中に貧困撲滅の目標を達成し、小康社会(いくらかゆとりのある社会)を全面的に実現させる計画が定められているからだ。ところが新型肺炎の突然の流行で、中国の経済と社会の発展は厳しい試練を突き付けられることになった。

感染症との戦いでは「西遷精神」がたちまちにして、中国の医療関係者や大学卒業生、庶民にとって最も重要な規範の一つとなり、人々が試練に立ち向かう上での大きな支えになった。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は「前線に立って感染症と戦う中国の医療関係者は真の英雄だ。彼らは感染症が発生した地域の住民と共に、自らを犠牲にして世界を守った」と称賛した。

貧困撲滅の戦いの場でも、「西遷精神」は人々の心に深く浸透している。まさに、国家建設のために自らを捧げようとする無数の中国人の一丸となった願いによって、中華人民共和国は、成立してから70年以上もの間、8億以上も存在した貧困人口を貧困から脱却させる壮挙を果たそうとしている。この8億という数字は、ラテンアメリカあるいは欧州の総人口よりも多い。

感染症の流行はいまだに全世界を覆っており、社会と経済が受ける打撃は日増しに鮮明になりつつある。この時期に習近平主席が「西遷精神」を改めて強調したことは、現実と歴史にとっての、重要な意義を持っている。感染症に対する予防や抑制活動の手を決して緩めないよう激励しただけでなく、予定通りに今年の発展目標を達成し、小康社会を全面的に実現させるよう、中国人全体を改めて力づけたことになる。(CRI論説員)