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中国の操業再開と生産回復 世界経済リセットへ

2020年 4月 1日12:52 提供:中国国際放送局

新型コロナウイルスによる肺炎の流行が世界経済に深刻な影響を与えています。国際通貨基金(IMF)は今年の世界経済の成長率が昨年の2.9%よりさらに低いと見込んでいます。

これを受けて、中国は「人類運命共同体」という理念を持ち、国内の予防・抑制に力を入れながら、操業再開と生産回復を積極的に推し進め、鈍化していく世界経済をリセットさせようとしています。

中国商務部国際市場研究所の白明副所長は、「中国は製造業の大国であり、操業再開と生産回復は、経済発展を刺激させる役割がある。一方、世界経済においては、中国がグローバル産業チェーンと供給チェーンの重要な一部となっている」と述べています。中国は、多くの海外の自動車企業に部品を提供すると同時に、その他の国で生産された半導体のチップを輸入しています。中国の操業再開と生産回復は、産業チェーンの両端にある国や地域に就業と発展のチャンスをつくりあげています。

中国総務部国際市場研究所の白明副所長

白明副所長によりますと、購買担当者景気指数(PMI)から見て、中国の2月のPMIは史上最低の35.7%に下落しましたが、3月になると、2月と比べて、16.3ポイント上昇し、すでに52%まで上がり、市場の供給と需要が好転しているとのことです。また、国家統計局サービス業リサーチセンターが発表したデータによりますと、3月の製造業のPMIは明らかに上昇したと分かり、現在、大部分の企業の操業再開と生産回復によって、生産経営状況が改善しつつあるということです。

中原銀行の首席経済学者である、中国国際経済交流センター学術委員会の王軍委員

また、中原銀行の首席経済学者であり、中国国際経済交流センター学術委員会の王軍委員は、「中国の操業再開と生産回復は、世界的な影響力を持つ出来事だ。中国による供給チェーンの回復は、世界供給チェーンの安定に役に立つ。これで、世界経済がリセットできるだろう。世界経済は低迷し、衰退している状態から抜け出すことができる」と指摘しました。