中国がビジネス環境の改善に向けた重要な取り組みとして位置づけられる「証照分離」改革に関するテレビ会議が2日、北京で開かれました。この会議は、「証照分離」改革を自由貿易試験区での全面的試行に向けて、教育と動員を目的に開かれたものです。

「証照分離」とは、工商部門から営業許可証の取得及び行政部門から関連経営承認の取得という承認手続を分離させ、不要な審査や認可手続の削減をめざす改革です。この改革の自由貿易試験区での全面的な試行に関して、李克強総理はこのほど、重要な指示を出しました。指示では、「『証照分離』改革はビジネス環境を改善し、市場の活力を引き出す上での重要な措置だ。ここ数年、中国のビジネス環境が改善されつつあり、世界での順位が大幅に上昇している。しかし、不足点もまだ多い。手続きの簡素化を図り、市場化、法治化、国際化のビジネス環境の構築を引き続き推進し、より多くの企業の新規登録とその成長を促してく」と強調されています。

当日のテレビ会議は北京に設けたメイン会場に、中国共産党中央政治局常務委員・国務院の韓正副総理が出席し、談話を行いました。なお、各省・自治区・直轄市人民政府および新疆生産建設兵団や自由貿易試験区所在地政府からの関係者などが各地に設けられた分会場で参加しました。（殷、Yan）