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イノベーションには「分かち合い」必要=CCIEEエコノミスト

2019年 11月 23日18:59 提供:中国国際放送局

中国国際経済交流センター(CCIEE)のチーフエコノミストである陳文玲氏は22日、北京で開催された「2019ニューエコノミーフォーラム」の場でマスコミの合同取材を受け、「技術イノベーションを進める過程では、技術をシェアしていく必要がある」との見方を示しました。

陳氏は「蒸気機関の発明から、電気、インターネットの利用まで、これまでどの時代の産業革命でも、技術の開発国がその技術を独占するようなことはなかった。むしろそれを世界各国と分かち合うことで、自国にも世界の人々にも幸せと発展の機会をもたらし、各国の経済に新たな原動力を与えてきた。技術を独占しようとする考え方は自国だけでなく、世界のイノベーションをも阻害し、より進んだ技術を模索する道にも影響するだろう。AI、5G通信、IoT(モノのインターネット)などが象徴的な技術となっている現代においても、新技術の開発を続けながら、それを各国とシェアしていくべきだ」と述べました。

また、中国の開放拡大政策とイノベーションとの関連性について、陳氏は「中国は、国際輸入博覧会や広州交易会、浙江省義烏市の大型卸売市場、それに電子商取引など、様々なプラットフォームを活用することで世界最大の市場になりつつある。市場開放が進む中、中国企業にはイノベーションを通じて短所を補い、グローバルな産業チェーンの先端を走り、あるいは中心的な存在となっていけるよう努力してほしい」と語りました。(取材:斉鵬)