中国は2年連続で国際輸入博覧会を開催し、巨大な中国市場から生まれるチャンスを世界各国とシェアしています。今回の第2回博覧会では、中国市場の旺盛な消費力とニーズの多様化の影響もあり、アフリカから出品されている各種グリーン製品と手工芸品が飛ぶように売れています。

ウガンダから来た青年のヨセフさんが出品しているのは、家族経営の工場で生産したスキンケア用のシアバターとココナッツオイルです。展示ブースは会場の隅にあり、目立つ場所ではありませんが、開場直後から問い合わせに来る来場者が絶えません。

ジンバブエから来た彫刻家のタンザイカイさんは、前回に引き続き2回目の参加です。石と木の彫刻をおよそ200点出品し、売れ行きは好調です。タンザイカイさんは「前回の博覧会では少なくない取引先を得ることができた。より多くのチャンスを掴めればと思って今回も参加を決めた。取引先を増やして、より多くのアフリカの彫刻を中国に進出させたい」と満足げに語りました。

エチオピアから参加したアダイニさんは、コーヒー輸出商協会のスタッフです。中国のコーヒー市場の成長性を見込んで、長いコーヒー栽培の歴史を持つエチオピア産コーヒーを厳選して4種類持ってきました。

輸入博を通じて、多くのアフリカ製品が中国進出を果たしています。これは、中国・アフリカ間の貿易を促すだけでなく、アフリカの人々に多くの雇用機会をもたらしています。中国が開催する輸入博について、ザンビアのヤルマ商業貿易産業大臣はこのほど、「輸入博はアフリカ諸国のために成長の道を切り開いた」と称えています。（朱謙）