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第2回中国国際輸入博覧会

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<輸入博>JETRO上海事務所・小栗道明所長 第二回輸入博への期待を語る

2019年 11月 2日20:57 提供:中国国際放送局

第二回中国国際輸入博覧会が11月5日から上海で始まります。これに先立ち、日本企業の取りまとめ機関である日本貿易振興機構(JETRO・ジェトロ)上海事務所の小栗道明所長がCMG日本語記者のインタビューに答えました。

――日本企業の出展状況を教えてください。

今回、日本企業は会場の全エリアで合計380社が出展する予定です。ジェトロはそのうち、医療・ヘルスケア分野50社、食品分野108社という、2つの分野で計158社の中小企業を中心に取りまとめを行っています。

――昨年と比べて、日本企業の出展に関する変化はありますか?

日中関係の改善により、日本企業の中国市場への関心が非常に強くなっています。今回ジェトロを通して出展する158社のうち、およそ半分が昨年に続いての連続出展で、残り半分は今回が初めての出展です。このような新しい企業が中国に非常に強い関心を持っていることが、一つの特徴です。加えて、中国では今、食品と医療・ヘルスケアの分野における発展レベルが変化しており、消費者は高品質でより安心・安全なものを求めています。そのため、これらのニーズに合わせる出展企業も増えています。

――JETROの今回の輸入博に関する取り組みを教えてください。

今年2月から、日本国内でのプロモーションを中国国際輸入博覧局と共に行いました。そこで第一回の成果を紹介するとともに、第二回の出展募集を開始しました。正式な募集は3月下旬から4月にかけて行い、その結果として取りまとめた158社の製品情報を中国のバイヤーに事前に届けるため、WeChat(微信)の公式アカウントを使って発信しました。

――昨年参加した企業は、その後どのような成果を得ましたか?

例えば、ヘルスケアのエリアに2年連続で出展している歯ブラシのメーカーさんは、昨年の出展で西安の企業との引き合いがあり、実際に西安で製品が販売されるようになりました。そして、食品のエリアでは、昨年はお米のプロモーションに非常に力を入れました。その甲斐あって、今年8月に私自身が甘粛省へ出張した際に、現地のスーパーで日本のお米が売られているのを見つけました。そのお米の企業は、去年の輸入博で商談が成立したわけです。こうした中国の内陸部にまで日本の製品が広がったという成果が、第一回の輸入博を通じて実現しています。

――今年の輸入博への期待を教えてください。

今、中国の消費者のライフスタイルはますます多様化しています。よりハイレベルなもの、より安心で安全なものを求める消費者が増えています。そうした中で、今回の輸入博を通じて、日本の安心・安全で高品質な製品がより多くの商談のチャンスを得られることを期待しています。

来年の春ごろには習近平国家主席が訪日する予定もあり、日中関係はこれからますます良くなっていくと思います。より多くの日本企業が中国市場に関心を持ち、多くの出展がありました。それらがより多くの商談につながればと思います。そして、中国の経済発展や国民生活の多様化により貢献できることを望んでいます。(取材:王穎穎、王洋)