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【CRI時評】極限まで圧力をかけても問題解決にならない

2019年 8月 2日21:10 提供:中国国際放送局

第12ラウンド中米経済貿易ハイレベル協議が終了してからわずかしか経過していないのに、米国は再び関税というムチを振り上げた。中国から米国に輸出される商品3000億ドル分に対して、9月1日から10%の追加関税を課すと威嚇したのだ。この措置は、中米両国首脳による大阪会合の合意にはなはだしく違反するものであり、問題の解決には役立たない。中国側は同措置に極めて強く不満を持ち、断固として反対する。そして必要な措置を取り、国家の核心的利益と人民の根本的利益をあくまでも守っていく。

1年余りの中米経済貿易協議がたどった過程を振り返れば、交渉しながら圧力をかけるのが米国側の常套手段だった。しかし事実はすでに、このやり方は中国に対して全く役に立たず、実現が難しい協議再開の機会を壊すだけでなく、問題と矛盾の解決にも不利であることを証明している。

第12ラウンド中米経済貿易ハイレベル協議は、中断してから2カ月以上が経過した後に、双方の経済貿易代表団が初めて顔を突き合わせて行った対話だ。このような実現困難な成果に対して、国際社会は中米両首脳の大阪会合の合意にもとづき、平等と相互尊重を基盤として、対話の情勢が保たれると期待している。

米国が、自国からの農産物輸入増加とフェンタニル規制について進展がないとして中国を非難したのは、全く理屈に合わない。中国の一部企業は7月19日以来、大豆、綿花、豚肉、コーリャンなどの農産物の新たな購入について、米国の輸出業者に価格の問い合わせを進めている。内需と市場原則に基づき、現在までに大豆13万トン、豚肉および加工品4万トン、コーリャン12万トンなど、農産品の一部は購入契約が成立している。

フェンタニルの管制問題については、全世界の協力や提携と、時間と意志力を必要とする。中国の捜査当局はフェンタニル類物質の違法製造と米国への密売事件を数件解決し、国内外の犯罪者が結託していることを突き止めた。しかし関連したフェンタニル類の量はごく少なく、米国にあふれるフェンタニル物質の主要な出どころとは言うことはできない。中国は5月1日からフェンタニル類の全面管制を実施している。これは責任ある大国として、グローバルな協力で違法薬物の管制のために講じた中国の新たな行動だ。米国内におけるフェンタニル類物質の乱用問題は各種の要因が総合的に作用した結果であり、責任を外部にだけ押し付けることはできない。

貿易摩擦のエスカレートに直面し、中国経済が受ける圧力は増大した。しかし今年上半期(1-6月)のマクロ経済指標はすべて合理的な範囲内で推移した。この時期、中国からの米国への輸出は前年同期比で2.6%減少し、米国から中国への輸入は同25.7%減少した。輸出入の違いがこれほど大きいことからは、中国にとって米国からの輸入品には、米国にとっての中国の商品以上に代替性があることを説明している。中国は貿易パートナーの多元化により、追加関税の影響を相殺することが可能なのだ。

一部米国人は、相も変わらず中国の対米輸出商品3000億ドル分に追加関税を課すことで話をつけようとすることを、やめるがよい。中国人はかねてから、「邪」を信奉しないが「邪」を恐れることもせず、問題を起こすこともしないが、問題を恐れることもない。米国が引き起こした貿易戦争に対し、中国は十分な胆力をもって対応する。米国が追加関税措置を実施するならば、中国は必要な対抗措置を取り、自らの正当な権益を防衛せざるをえない。一切の結果は、すべて米国が負うことになる。

米国が言を翻して再び関税のムチを振り上げることは、中米両国の国民と世界の人々の利益に合致せず、世界には衰退という影響を与える。米国はただちに過ちを正し、平等と相互尊重にもとづき協議を推進し、問題解決の正しい道に戻ったほうがよいだろう。(CRI論説員盛玉紅)