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【CRI時評】平等と相互尊重で対話の勢いを保ち続けよ

2019年 8月 1日10:17 提供:中国国際放送局

上海で行われた第12ラウンドの中米経済貿易ハイレベル協議が7月31日に終わった。双方は2日間の日程で両国首脳の大阪会合での重要合意に基づき、経済貿易分野で共に関心を寄せる重大な問題についてオープンかつ効率的、建設的に一歩踏み込んだ交流を行った。さらに、中国の国内需要に照らし合わせた米国産農産物の調達や、それに向けた米国側の良好な条件づくりについても討論。双方は次回の経済貿易ハイレベル協議を9月に米国で行うことを決めた。

歴史と現実が繰り返し証明するのは、貿易戦争に勝者はおらず、協力こそが中米にとって唯一の正しい選択ということだ。2018年2月から今日に至るまで、中米両国は計12ラウンドの協議で大きな進展を手に入れてきたが、時には曲折も経験した。第12ラウンドの中米経済貿易ハイレベル協議は承前啓後(過去を受け継いで未来を切り開く)の意義を有する。つまり、「中米の経済貿易チームは2カ月余りにわたる協議中断後、初めて顔を突き合わせての話し合いを行った。それだけに、今協議は中米が話し合いを通じて意見の食い違いを埋めるという国際社会の大きな期待を背負う」ということだ。

今協議の結果から見ると、双方はデリケートな問題や扱いにくい問題を回避することなく、短時間のうちに互いの核心的関心事項など大量の議題についての意見交換を行い、問題や対立の解決のための現実的態度を示した。そして、両国首脳の大阪会合での合意を実現しようという意欲を双方が持っていることを明確にし、互いに歩み寄って協力しようという態度も見せた。

今協議において、双方は次回の経済貿易ハイレベル協議を9月に米国で行うことで合意した。これまで、双方の経済貿易チームは8月に集中的協議に臨む予定だったが、この新たな取り決めによって双方が対話の勢いを保ち続けて問題解決に努力しようと願っていることが説明された。

過去1年余りの中米経済貿易協議の歩みを振り返ってみると、両国首脳はアルゼンチン会合、大阪会合と重要な時期に2回、会談を行い、中米経済貿易摩擦のエスカレートに素早くブレーキをかけてきた。双方の経済貿易チームが北京、ワシントン、そして上海で繰り広げてきた交渉の難しさは世界の経済貿易協議の歴史においても稀に見るものだ。それゆえ、中米双方が曲折を経て再び交渉のテーブルについたのは容易なことではなく、双方は実際の行動で絶えず前進を続けねばならない。

今協議が開かれた上海は歴史と文化の香り高さで知られる都市だ。中米は47年前、ここで「上海コミュニケ」に調印し、中米関係正常化の扉を開いた。上海はまた、中国の対外開放の先端的窓口でもあり、ここに根を下ろして巨大な利益を得る米国企業は4800社を超える。そして上海は今、中米経済貿易協議が正常な軌道に戻ったことを目の当たりにした「目撃者」となった。上海を出発地として対話の勢いを維持し、大阪会合での合意実行を「カギ」として平等と相互尊重を堅持し、互いの合理的な関心事に配慮することこそ、双方がチャンスをつかむ上で取るべき態度だ。米国が再び「極限までの圧力」といういつもの手を使えば問題解決にはつながらない。こうしたやり方は協議に波乱を呼ぶだけだ。

責任ある世界第2の経済大国である中国は中米経済貿易協議の大局的方向において常に前方を見据えている。双方の経済貿易分野での立場の違いや摩擦は、最終的には対話と協議で解決せねばならない。もちろん、協力には原則が、協議にはボトムラインがあり、中国が重大な原則や問題で譲歩することは絶対にない。中国には貿易戦争に応じられるだけの力があるのだ。事態がいかに変化しようとも、中国は「自らのことをしっかりやる」という考えを堅持し、改革の深化、開放の拡大を推し進める。このような中国は常に世界平和の建設者、世界発展の貢献者、国際秩序の擁護者であると言えよう。(CRI論説員盛玉紅)