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今年上半期、社会融資規模の増加額は13兆元超

2019年 7月 13日12:50 提供:中国国際放送局

中央銀行である中国人民銀行調査統計司によりますと、今年上半期の「社会融資規模」(社会資金調達金額)の増加額は、去年の同じ時期より3.18兆元増えて13.23兆元となったとのことです。

これについて、調査統計司の阮健弘司長は「伸び率は少しずつ上昇し、6月末は去年の同じ時期より1.1ポイント高い10.9%であった。時系列で見れば去年7月以来の高い数値で、実体経済に対する金融の支援が強まっていることがわかる」と述べています。

上半期の融資は、社会融資に占める割合がやや下がった一方、直接融資の割合がかなり伸び、様々なレベルで資本市場が強まっていることが特徴となっています。

また人民元の為替について、市場金利に押されて相場の弾力性が高まり、適正バランスでおおむね安定しています。

データによりますと、広義のマネー・サプライ(M2)の残高は6月末現在で192兆元を超え、伸び率は先月末とほぼ同じでした。M2が安定成長を維持している理由について阮司長は、銀行からの融資が伸び続けているためと見ています。また銀行の債権投資の伸びも速く、デリバティブ取引の力が強まっていることも理由との見方も示しています。

中国人民銀行が毎月半ば頃に発表する「社会融資規模」とは、実体経済へのマネーサプライを示す中国独自の指標です。通常の銀行融資のほか、新規株式公開、信託会社の融資、債券発行なども含まれており、その伸び率は景気の先行指標の一つと見られています。(Yan、森)