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【CRI時評】世界が中国経済をさらに頼みにする三大要因

2019年 7月 8日21:32 提供:中国国際放送局

マッキンゼー・グローバル・インスティテュート(MGI)が最近発表したリポートによると、世界経済の中国に対する依存度指数は、0.4だった2000年から徐々に上昇し、2017年には1.2に達した。同現象は経済のグローバルな発展の必然的な結果であり、国際社会の中国経済に対する信頼が絶えず強まっていることを示している。

世界銀行の試算によると、2012年から2016年の間、世界経済の成長に対する中国の貢献率は34%で、米国、EU、日本の貢献率の合計を超えている。まさに中国が世界経済に絶えず貢献をしていく過程を通して、世界の中国経済に対する依存度は徐々に高まって来た。

まず、中国は世界で最も大きな消費市場と最も大規模な中間所得者層を擁しており、消費のレベルアップの傾向が明らかだ。このことが世界経済の成長のために継続的な力をもたらしている。MGIのリポートは世界銀行のデータを引用して、中国は2010年から2017年の間に全世界の家庭消費額の伸びの31%に貢献し、自動車、酒類、携帯電話など多くの品目で中国はいずれも世界最大の市場だった。多くの機関が、2030年には中国の消費の伸びは6兆米ドルに達し、米国と西欧の合計額に匹敵する数字になると予測している。このことが、世界と中国経済をよりいっそう融合させることになる。

同時に、中国はあらゆる工業部門を擁している世界で唯一の国であり、サプライチェーンの優位性は明らかだ。MGIのリポートは、全世界のほぼあらゆる業界がいずれも一定の割合以上で中国に依存しており、リポートの対象となった20の業界のうち17の業界で、中国の消費額が全世界の消費額の20%超を占めていると指摘した。中国のサプライチェーンの優位性は多国籍企業や外国の輸出企業のコスト削減に貢献し、多国籍企業の中国への投資をひきつけている。別の面を論じるなら、中国が輸出する最終製品には他国から輸入した大量の原材料や部品などの中間製品が含まれている。中国が2018年に輸入した中間製品は総輸入額の78%を占めており、この中間製品の輸入が必然的に、他の国々の経済の安定に役立っている。

他にも、中国の対外投資は世界経済の成長に重要な役割を果たしていることにも目を向けねばならない。中国は世界第2位の対外直接投資(FDI)国とであり、2018年の中国の対外投資は1300億米ドルに達した。中国は投資先の国々に1700万人の雇用を創出し、400億米ドルの税収をもたらした。中国の対外投資は投資先の国々に実質的な利益をもたらしており、そのことにより互いの経済連携はいっそう緊密なものとなっている。

現在は保護主義、一国主義が広がり続け、全世界の産業構造と金融の安定に衝撃を与えている。世界経済の不確実性高まっていることは明らかだ。こうした中で中国がさらに改革を深め、開放を拡大して引き続き世界経済の「安定器」の役割を果たすことは重要な意義を持つ。近年、中国は幾度にも渡って輸入関税の引き下げを自主的に行い、相対的な関税水準は2017年の9.8%から2018年には7.5%にまで下げられた。このことは、世界経済が中国市場という「大きなパイ」を享受することに貢献した。また、中国は「外商投資法」を通じて、外国企業の投資参入に対する特別管理措置(ネガティブリスト)を継続的に圧縮し、投資可能な産業リストを拡大するなど、外国企業の参入を奨励する一連の措置を拡大し、開放を断固として拡大する誠意と決意を示してきた。これにより、2018年には全世界のFDIが前年比で13%減少したにもかかわらず、中国市場への外資投資は逆に増加し、前年比で4%上昇した。

中国は今後も引き続き自らすべきことをしっかりと実行していく。改革を更に深化させ、開放を更に拡大して世界経済との結びつきを強め、世界経済の成長に新たな貢献をしていく。(CRI論説員)