ジュネーブで記者会見を行うアゼベドWTO事務局長

G20大阪サミット（20カ国・地域首脳会議）の開催に先立ち、世界貿易機関（WTO）のアゼベド事務局長は現地時間20日、ジュネーブでの記者のインタビューに対し、「現在の緊迫した貿易情勢を緩和させる、いかなる行動をも歓迎する」と述べました。

アゼベド事務局長はまた、「WTOは来週、最新のデータを発表する予定だ。このデータによると、G20経済体は歴史上の平均値をはるかに超えるスピードで新たな貿易の壁を設置しており、緩和される様子は全く見られていない。各国の指導者は早急な対応をすべきだ」としたうえで、「G20の首脳らが日本で会合をした際には、ただ情勢緩和の呼びかけを繰り返すだけでなく、速やかに確実な行動へと移していくべきだ」と強調しました。（藍、謙）