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【映像】新時代の中国 貧困脱却の物語(三)野菜の栽培・販売は簡単ではない 洋浪村の貧困脱出の道は進めば進むほど広くなる

2019年 1月 31日11:07 提供:新華網日本語

1ムー(約666ヘクタール)当たりの収穫量が意外にも1万8000キログラムに達する野菜が何か知っていますか。腰と同じ高さの、子どもの体重ほどにもなるトウガンを見たことがあるだろうか。貴州省丹寨(たんさい)県楊武(ようぶ)鎮洋浪村では、この大きな黒皮トウガンの畑が一面に広がる様子を見ることができる。

貴州省丹寨県楊武鎮洋浪村党支部書記楊雄(よう・ゆう)さん

黒皮トウガンは収穫量が多く、価格変動幅が小さく、販売量が比較的多いという特長をもっています。だからこの種類を選んで栽培しました。この地の黒皮トウガンの平均の長さは1メートル余りで、重さは約25〜30キロです。

2014年、楊さんは広西チワン族自治区の南寧(なんねい)市に赴き大型野菜卸売市場を見学した。その時の見学で楊さんは、発展するためには、販売を地元市場だけに限定していたのでは難しく、目標を全国の市場に定めるべきだと理解した。

今では、洋浪村の野菜はすでに広州、重慶、北京など多くの大都市の卸売市場に出荷されている。

野菜を全国各地に出荷する際、どうすれば輸送コストを下げることができるのか。ある時楊さんは偶然に、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、モバイルインターネットなどの先進情報技術を活用してトラックを配車するアプリ「貨車幫」を知って、これにより、貨物輸送効率を最大限に引き上げ、貨物輸送コストを引き下げた。

貴州省丹寨県楊武鎮洋浪村党支部書記楊雄(よう・ゆう)さん

2016年には3トンのトウガンを広州まで輸送するのに5800元以上かかった。今では(2018年)貨物輸送コストは50%削減された。

洋浪村の野菜作付け面積の拡大、市場の拡大に伴い、2016年12月5日、洋浪村と附近の2つの村は資本を出し合い、豊達公司を設立した。2017年、洋浪村の各種農産物販売額は3千万元余りに達した。豊達公司は1トンにつき40元のサービス料を徴収し、利益は全て人々に還元した。

わずか4年で、楊さんは村の貧困の深みにはまる92世帯を率いて貧困の泥沼から脱却させた。今年、全村民1304人のうちに残る貧困層はわずか16人となっている。(記者/馬芸萌王鐘毅郭丹)

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