中国では、インクルージブ・ファイナンスを促進するために、小・零細企業向け融資が一定の比率を満たした銀行に対して預金準備率を引き下げる措置が行われていますが、中国人民銀行は2日、2019年からその融資の評価基準を調整し、適用対象となる企業の与信額を500万元未満から1000万元未満へと引き上げると発表しました。識者は、「優遇対象が拡大し、より多くの小・零細企業が恩恵を受けられる」との分析を行っています。

中原銀行の王軍チーフエコノミストは、「小・零細企業にも商業銀行にも良いニュースだ。小・零細企業の融資需要により良く応えられるよう金融機関を導くと同時に、銀行のサービスコストを減らし、貸付システムを健全化することにも役立つ」と述べ、さらに、「与信額の引き上げにより、小・零細企業の需要が一段と満たされ、より多くの企業が恩恵を受けられるようになる」との見方を示しました。（鵬、む）