中国は来年、海外からの通販購入、いわゆる「越境EC」の小売り政策を維持し、その適用範囲を拡大すると決めました。商務部の高峰報道官は22日、「関係部門と連携して管理方法を早期に発表し、品質の確保やリスク防止活動を着実に進めていく」と述べました。

中国税関のデータによりますと、今年1月から9月までの越境ECによる小売り販売額は、去年の同じ時期より56.5％多い579億元でした。先ごろ政府は、この越境ECによる小売り政策を継続し、さらに整備していく」と発表しました。

商務部の高峰報道官は22日、定例記者会見で「一方で移行期間対応として、個人の物品として一時的に管理するという原則を定着させ、管理の連続性や安定性を維持する。また一方で管理基準を整備し適正化していく。これは政府部門、越境ECの取引業者や運営サイト、国内のサービス業者など各方面の責任を明確にするためだ」と述べました。

こうした新たな越境EC小売り政策は、北京、遼寧省瀋陽、江蘇省南京、湖北省武漢などあわせて22の先行実施場所で、来年1月1日から実施する予定です。(HJ森)