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【CRI時評】イノベーションにはグローバリゼーションが不可欠

2018年 9月 20日20:34 提供:中国国際放送局

17日から19日にかけて、「AIのオリンピック」との呼び名の高い第一回世界人工知能大会(WAIC2018)が上海で開かれた。習近平国家主席も祝電を寄せ、中国がAI分野において世界各国と共に発展を後押しし、共にセキュリティを向上し、成果を共有していく姿勢を示した。これは、新興技術を用いて人類社会を豊かにして行くには、人類の運命共同体意識の確立とグローバリゼーションの拡大が必須であることを物語るものだ。

人類社会は現在四度目の産業革命を経験しており、中でも人工知能は、今まさに我々の生産方式とライフスタイルを根底から変えつつあることからも、特に重要視されている。だが同時に心しておかなければならないのは、現状のAIはなお導入の初期段階にあり、各国の産業界による経済のグローバリゼーションの推進が必要である点だ。オープンなマインドで協力関係を強化し、オープンな市場で新技術の活用の場を創出し、世界の経済と社会により強力なダイナミズムを注入していかなければ、その全面的な活用は期待し得ない。

時を同じくして開催されたもう一つの国際的イベント「2018年夏季ダボスフォーラム」でも、同様に第四次産業革命に焦点が集まり、如何にイノベーション型社会を建設して行くかについての討論が展開された。このフォーラムには李克強総理も参加し、如何にして新たな産業革命のプロセスにおいて世界経済発展の為のダイナミズムを増強するかについて語り、経済のグローバリゼーションをブレることなく擁護すること、発展の包摂性を増強すること、イノベーションと発展の融合を促して行くことなど三点の主張を提示、「人類の運命共同体」意識を確立することこそが、新興技術で人類社会を豊かにして行く為の必須条件だと強調した。

世界AI大会が公表した『2018年世界AI産業発展青書』によれば、2018年上半期現在、中国のAI企業の総数は世界でも二位につけているという。第四次産業革命の潮流の中で、中国はクラウドコンピューティング、AI、ブロックチェーンなどの分野における多くの新技術についてブレイクスルーを実現していると同時に、ネットショッピング、モバイルペイメント、シェアエコノミーを代表とする新興産業も既に形成されている。目下、こうした分野の中国の経済成長における貢献率は三分の一を超え、都市圏での雇用面における貢献率も三分の二を超えるものとなり、中国経済のハイクオリティな発展へのモデルチェンジの基礎を築くものとなっている。

新興技術の根本はイノベーションであり、それは知的財産権の保護とは切っても切れない関係にある。知的財産権の保護はイノベーションに対する保護であり、奨励でもある。今回のダボス会議においても、中国政府は、法執行により一層注力し、一層厳格で抑止力のある権利侵害に対する賠償制度を実行に移して行くと宣言、これは様々な分野におけるイノベーションに対して、より強力な制度的保護環境を用意するものとなり、引き続き中国を世界の起業とイノベーションのホットスポットとならしめていくことだろう。

中国でタイミングを同じくして開かれた二つの国際的イベントは、いずれもが如何に新興技術で人類社会を豊かにするかという点に焦点を当てたものだった。第四次産業革命の真っ只中にある今、経済のグローバリゼーションが拡大を続ける限り、我々一人一人のイノベーティブな情熱は大いに触発され続け、「共に発展を促し、共にセキュリティを高め、共に成果を享受」して行く中で、この新たな産業革命の潮流の中により豊かな生活体験を見出していくことだろう。(CRI論説員盛玉紅洪琳)