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【CRI時評】世界は「10000米の上空」から中国に何を見出したか

2018年 9月 17日18:07 提供:中国国際放送局

今日、中国発展ハイレベルフォーラムテーマシンポジウムが北京で二日間の活動の幕をおろした。今回のシンポは国内外のビジネス界、学術界そして政府機関からおよそ800人のゲストが集まり、新たな時代の中国の改革開放政策について提案を行なう会合となった。この変化極まる国際環境の中、施行以来40年の道のりを経た中国の改革開放政策と中国の現在の発展について、国際社会が如何に冷静且つ客観的にその評価を行なっていくかが極めて重要になっている。

嘗て世銀の中国駐在総代表を務めた米ジョンズ・ホプキンス大学教授ピエター・ボテリエ氏はこの会合で、「中国を離れて20年になる今、10000米の上空に立ち、国際化の視点から中国を理解し見つめる必要がある」と述べた。では、その視野と切り口から見た中国からは、何が見出せるのだろう。

まずはその成果と自信が視界に飛び込んでくる事だろう。これは同時に中国が自らの問題を解決できると確信する根拠でもあり、それは会合に出席した世銀グループのロバート・B・ゼーリック元総裁の言葉にも表現されている。氏は「私は中国の見事な成果を目にした。みなさんも中国の成し遂げた歴史に残る成果を誇りに思うだろう。これは世界の歴史における最大の貧困撲滅運動だ。私は中国の人々の努力と決意に敬意を表したい」と述べる。

そして次に、人々は距離と問題を目にするだろう。これは中国が再び改革を進め、開放を拡大していく新たなスタートラインでもある。中国と世界の最大の距離は、その発展レベルの低さに表されている。中国の一人平均GDPは世界の190の国と地区の中で70位程度の水準にすぎず、昨年末現在、全国にはなお3000万人以上の貧困人口がその解決を俟っている。中国の未来には、経済と社会のハイクオリティな発展のための新たな道筋が必要とされている。

さらに、人々はポテンシャルと共栄を目指す姿が目にするだろう。これは中国と世界が将来、共同発展を実現するための原動力だ。40年前、世界経済総量の1.8%にしか満たなかった中国経済は、去年には15%にまで成長を遂げた。それだけでなく、中国は何年にもわたって世界経済の成長に30%以上の貢献を行なっている。そして、世界最大の輸出国であると同時に世界第二の輸入国として、中国は自らの経済発展の成果とチャンスを他国と分かち合ってきた。

嘗て世銀のチーフエコノミストを務めた林毅夫(ジャスティン・リン)氏は、「中国は世界の発展システムにより多くの責任を負い、その他の発展途上国の成長、貧困脱却と共栄の実現を手助けしていかなければならない」とする。氏は自ら考案した新構造経済コンセプトに基づき、「中国は農業から製造業、そしてサービス型経済国へのモデルチェンジの過程において、製造業分野で他の発展途上国に8500万の就業機会を提供し、それら国家の製造業の成長を促していく」と指摘する。

10000米の上空から中国を見るとき、そこにははっきり見えない場所もあれば、見間違う場所もあろう。しかしそれらは隠し事のない交流と助け合いで改善が可能なものである。そして、改革開放を継続していくことは、既に中国の全国民が共有する認識となっている。世界が中国の好機を共有し、最大限に発展させていく日を迎えるためにも、今の中国には、まず自らの問題をよりよく解決し、自らを輝かしく開放的な国へと変えていくことが求められているといえよう。(CRI評論員関娟娟)