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【CRI時評】中露関係における元首の導きと民意の基盤

2018年 9月 14日17:42 提供:中国国際放送局

先ごろ閉幕した第四回東方経済フォーラムの会期中、習近平国家主席とロシアのプーチン大統領はここ四ヶ月における三度目の会談に臨んだ。こうした元首同士の頻繁なやり取りは、中露関係の発展における特徴的な一面となりつつある。ここ五年あまり、習主席とプーチン大統領の対面は20回を超え、中露関係の特殊性を体現するだけでなく、それぞれの外交日程における両国関係の優先的地位を目立たせている。

目下、中露両国の元首による戦略的リードは両国関係の深耕における力強い牽引力となっている。貿易分野のリストラクチャリングが進み、質と量が同時に伸びを見せている他、両国の投資、エネルギー、交通、インフラ整備、航空宇宙などの分野での一連の大型プロジェクトも一歩一歩前進をみせ、更には科学技術、農業、Eコマース等の協力の成長点までもが見られるようになっている。

国の交わりは民衆の親しい付き合いをその基盤とする。12日に行われた第4回東方経済フォーラム総会において、習主席は「心通わす民衆」の話に触れた。四川大地震の直後、ウラジオストク「オケアン」全露児童センターが900人余の被災児童を受け入れ、中国の子供達にきめ細かなケアを施したことから、子供達とロシアの人々との間には深い絆が結ばれた。そのうちの一人、席浚斐という名の児童は、「大きくなったらロシアで勉強したい」との夢を抱き、現在ではその夢を叶え、今まさに極東連邦大学(DVFU)に学んでいる。

他にも、互いに国家年、言語年、観光年、青年友好交流年、メディア交流年、地方協力交流年などの国家級のテーマ年イベントを行うことを通じ、中露の民衆の間での交流は日増しに密になり、理解も深まり、人員の往来も頻繁になりつつある。

2017年、中国からロシアに出向いた観光客は延べ170万人に上り、ロシアから中国を訪れた観光客も延べ230万人に上る。また、2016年の統計では、中露における留学生の総数は7万人を超えており、2020年には10万人に迫ると予想される。そして、中国では、どこの書店においてもプーシキンやトルストイの小説を手にすることができる。一方のロシアでは―――、中露の元首がウラジオストクで対面したその時、そこから数千キロ離れたセントペテルブルクのマリンスキー劇場で中国国家大劇院がヴァシリーエフの小説をベースにしたオペラ『静かな夕焼け』が上演されていた。

中露関係は、大国関係、隣国関係の規範であり、中国の特色ある大国外交の縮図でもある。そしてこの関係は今まさに「中露両国の元首が心を寄せる中、両国の民衆の一つ一つの心の交流の流れは続々と中露の世代を超えた友好の大きな流れへと繋がり、両国関係発展のつきえぬ原動力となっている」という王毅国務委員兼外交部長の言葉に表現されるところとなりつつある。(CRI

論説員)