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中国輸出入、上半期7·9%増 通年も好調と関係者(1/2)

2018年 7月 15日10:42 提供:新華網日本語

中国税関総署がこのほど発表した最新のデータによると、今年上半期の対外貿易による輸出入は人民元建てで、前年同期比7・9%増え、黒字は9013億2千万元で、8四半期連続で縮小した。中国証券網が伝えた。

税関総署報道官の黄頌平氏によると、上半期の対外貿易による輸出入は安定の中で好調の勢いが続くが、国際環境の不安定・不透明性が増し、将来、中国の対外貿易による輸出入の安定化は試されると指摘。しかし、同氏は、今年通年では安定の中で好調という勢いは確定すると強調した。

▽貿易黒字、8四半期連続で縮小

税関の統計では、上半期の中国の物品貿易による輸出入総額は人民元建てで前年同期比7・9%増の14兆1200億元。うち輸出は4・9%増の7兆5100億元、輸入は11・5%増の6兆6100億元。

「今年上半期、国内、国際経済の良好なファンダメンタルズのおかげで、中国の対外貿易による輸出入は急ピッチで増加、対外貿易発展の質と効果はさらにアップした」と、黄氏。

同氏の分析では、世界経済と国際貿易が良好なファンダメンタルズを保っていることは、中国の対外貿易による輸出入の増加に有利な外部条件を提供。一方、現在の国内経済の良好な運営態勢も中国の輸出入の安定化のための基盤を築いている。

四半期別で見ると、対外貿易による輸出入は第1四半期(1~3月)9・4%、第2四半期(4~6月)は6・5%増え、第2四半期の伸びは第1四半期よりやや縮小した。黄氏は、計算基準数の引き上げといった客観要因が、第2四半期の伸び縮小の最も主要な原因とみている。

データによると、上半期の貿易黒字は9013億2千万元、前年同期比で26・7%縮小。中国の物品貿易黒字は2016年第3四半期(7~9月)から8四半期連続で、前年同期比の伸びが縮まった。

原因について、黄氏は、輸入増が輸出増を上回り、輸入が比較的速いスピードで増えたと指摘。主に、中国の積極的輸入拡大策、一部大口商品の価格上昇などの影響を受けたため、との見方を示した。

同氏は、長期にわたり中国の物品貿易が一定規模の黒字を出しているのは、中国の経済構造と国際分業によるもので、客観的、理性的に扱うべきだ。世界に向けた中国国内市場のいっそうの開放、共有に伴い、対外貿易はより均衡がとれて発展すると強調した。

▽対外貿易好調の流れ定まる

下半期の対外貿易の情勢について、商務部、税関総署は共に、将来、中国の対外貿易による輸出入の安定化が試されるとのシグナルを送った。

黄氏によると、下半期、国際環境の不透明要因が多く、国際通貨基金(IMF)などの国際機関が世界経済成長予測を維持するとともに、下向きリスクを警告した。特に現在、ごく一部の国の一国主義、貿易保護主義は、世界貿易の安定的な発展への挑戦になる。交通銀行金融研究センターの劉学智上席研究員は、下半期の輸出増は上半期を下回る可能性を示唆した。物品貿易黒字の大幅な縮小とサービス貿易赤字の拡大が原因で、通年で経常収支の黒字は明らかに縮小、さらには赤字化し、純輸出による成長のけん引力は大幅に弱まる恐れがある。

対外貿易の情勢変化による挑戦に直面しているにもかかわらず、税関総署、商務部は共に、それに対処する自信、能力を持っていると表明、通年で中国の対外貿易が安定の中で好調という勢いは固まると見積もった。

黄氏によると、上半期の対外貿易による輸出入の激増は、通年の安定の中で好調のための基盤を築いた。また、中国の供給側構造改革の展開に伴い、経済発展の内発的な原動力がさらに強まり、輸出入商品構造の最適化が続き、市場の多角化、貿易の円滑化が積極的な進展を続ける。今年通年では中国の対外貿易の安定の中で好調という勢いが固まり、質と効果が共に向上する見込みだ。

中国国際貿易促進会研究院国際貿易研究部主任の趙萍氏は、下半期、安定の中で好調という対外貿易の情勢はやはり大方の傾向で、通年では対外貿易による輸出入のプラス成長には問題がないはずだと指摘した。

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