ジュネーブの国連欧州本部で行われていたシリア和平協議は14日、予定より1日早く終了しました。国連のデミストゥラ・シリア担当事務総長特使は、「これまでの2週間、国連が大きな努力を払ったが、目立った成果がなく日程を終えた」と明らかにしました。

デミストゥラ特使はこの日の夜記者会見し、「シリア政府と反体制派は、相手側が先決条件をつけていると互いに非難し合うため、シリア国内での軍事行動が基本的に終了した状況の下で、和平プロセスを推し進めていく大きな好機を逃した」と述べました。

デミストゥラ特使はまた、「今回の和平協議で、反体制派は初めて統一の代表団を組み参加し、また政府代表団と直接対話をしたいと表明した。これは今回の協議で示した積極的な態度だ。一方、政府代表団は、アサド大統領の退陣を固持する反体制派の強硬な立場は協議につけた条件だと見ていることから、今回の和平協議でテロ取り締まり以外の議題を討議することを拒否している」と述べました。（玉華、kokusei）