カンボジアのフン・セン首相は13日、首都プノンペンで「来年の選挙の実施へ政府の資金はそろっている。選挙の結果について他の国の承認を得る必要はなく、カンボジアの憲法を守ればよい」と述べました。

カンボジアで、最高裁判所が最大野党の救国党の解散を命じたため、EU＝欧州連合は12日、来年の選挙への資金援助を中止すると発表しました。

これに対してフン・セン首相は、「政府は選挙を行うのに十分な資金を持っている。来年の選挙は予定通りに実施し、多数の政党が参戦するだろう」と強調しました。

また、フン・セン首相は「救国党の解散命令を受けたが、カンボジアの民主化プロセスや今後の選挙に影響することはない」とした上で、憲法に基づき来年の2月25日に上院選挙を、7月29日に総選挙を実施すると明らかにしました。（鵬、森）