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国土資源部専門家:我が国の新エネルギー発展で多くの重大な進展を実現

2017年 10月 17日15:08 提供:新華網日本語

シェールガスからメタンハイドレート、さらには高温乾燥岩体に至るまで、今年我が国の新エネルギー発展では多くの重大な進展を成し遂げている。国土資源部に所属する鉱物資源貯蓄量審査センターの張大偉主任はこのほど上海で、国土資源部は現在、国務院に対し、新たな種類の天然ガスハイドレートの認定を求めており、また、『天然ガスハイドレート実地調査規範』の制定を行なっていると述べた。経済参考報が伝えた。

天然ガスハイドレートは別名メタンハイドレート、燃える氷とも呼ばれる。今年の5月10日、中国は南中国海の神狐海域で天然ガスハイドレートの試掘に成功した。7月9日までに、試掘から連続60日間の燃焼試験を行い、累計30万9000立方メートル、1日平均5151立方メートルのガスを生産しており、このうちメタンの含有量は最高99.5%にも達した。張主任によると、現在天然ガスハイドレートは依然として一種の潜在的なエネルギーであるが、採掘コストが非常に高騰している。科学技術のたゆみない進展に伴い、我が国の天然ガスハイドレートの年間生産量は、2030年には10億立方メートルに達すると予想される。

中国では技術発展に伴い、シェールガスが独立した鉱種として、潜在的なエネルギーから現実的なエネルギーへの転換を果たしている。張主任によると、2016年の中国のシェールガス生産量は78億8200万立方メートルに達し、2017年の生産量は100億立方メートルに達すると予想される。米国とカナダに次ぐ世界第3位の生産量である。シェールガスに対する開発計画によると、2020年までに300億立方メートルの生産量が実現され、2030年には生産量を800億から1000億立方メートルに拡大するのを目指している、と指摘した。

高温乾燥岩体は地熱エネルギーの一種である。高温乾燥岩体の資源量は非常に多く、広く分布しており、排出ガスはほぼゼロで、熱エネルギーの持続性も高く、高い商業価値を持っている。中国は近ごろ、青海共和盆地で深さ3705メートルの地点から摂氏236度の品質が非常に良い高温乾燥岩体を採掘し、高温乾燥岩体の実地調査において重大な進展を実現した。

張主任は、高温乾燥岩体に対する定義は世界でも異なっており、現在中国では自国の『高温乾燥岩体実地調査技術要求』を制定していると述べている。目標計画によると、2020年から2030年度までに、中国は高温乾燥岩体の商用化を実現できる見込みである。

さらに国土資源部は現在、国際汎用基準との対応を積極的に進め、中国の鉱物資源埋蔵量基準を世界に広めようとしている。