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経済

イラン、『核兵器不拡散条約』追加議定書の履行を終了する可能性を示唆

2017年10月17日 15:08
 提供:新華網日本語

イラン原子力庁(AEOI)のアリー・アクバル・サーレヒー長官は15日、イラン国営メディアのインタビューに応じた際、イラン核合意が破棄された場合、イランは『核兵器不拡散条約』追加議定書の履行を終了すると述べた。

イランの国営テレビ局は、「イラン核合意が完全に破棄された場合、イランは(『核兵器不拡散条約』)追加議定書の履行を終了する」とのサーレヒー長官の言葉を引用し、「我々は現在、(条約義務を)自ら望んで履行しているわけではなく、追加議定書はイラン議会の承認と確認も受けていない」と報道した。

サーレヒー長官は、イランはイラン核合意の枠組みのみで条約上の義務を履行し、査察を受け入れると述べた。長官はまた、核開発計画のうち一部の活動をイラン核合意前のレベルに戻すのに数時間しかかからないことも明らかにした。さらに、米国のトランプ大統領の反イラン発言を「不快で野蛮だ」と批判した。

2015年7月、イランとイラン核開発問題における主要6カ国(米国、英国、フランス、ロシア、中国とドイツ)は、イランの核問題に関する最終合意に達した。この合意に基づき、イランはその核開発計画の制限を約束し、国際社会はイランに対する制裁を解除した。国際原子力機関(IAEA)がイランの合意の履行状況の監督・査察を担当している。