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記者手記:「正義が遅れることは、正義が失われることを意味する。」——「慰安婦正義連盟」サンフランシスコ集会現場ルポ

2017年 8月 17日10:06 提供:新華網日本語

新華網サンフランシスコ8月17日(記者/徐勇)サンフランシスコ中心部の大通りの歩道で14日正午、「慰安婦」のために正義を求める集会が開かれた。

数百名に上る参加者を前にして、主催者は手に、かつて旧日本軍に「慰安婦」とされた4名の高齢の婦人の白黒写真を抱えた。

これには、今年4月に93歳でこの世を去った中国台湾の陳蓮花さん、1997年12月に73歳で亡くなった韓国の金学順さん、1993年に72歳で亡くなり、生前「城田すず子」という仮名で自身の「慰安婦」としての経歴をつづった日本の女性が含まれ、これら老婦人たちは主催者から敬意を込めて「おばあちゃん」と呼ばれている。

これらの老婦人たちの共通点は、勇気を示して沈黙を破り、それぞれの国で自身の苦難を明らかにしたことである。

歴史的資料によると、20世紀30年代から1945年に第二次世界大戦が終わるまで、旧日本軍はアジア諸国で数十万人の女性を相次いで強制的に連行し、女性を奴隷にし残酷に扱ういわゆる「慰安所」に連れて行った。

今年の世界「慰安婦被害者メモリアルデー」の2日前である8月12日、日本政府を提訴した中国大陸に住む元慰安婦の最後の1人、黄有良さんが海南省の自宅で亡くなった。90歳だった。これで中国大陸部の「慰安婦」の生存者はわずか14人となり、多くの被害者が日本からの公式で正式な謝罪を受けることなくこの世を去って行った。

「メモリアルデー」に開かれた集会で、歴史の公正を求める緊迫感は前例のないものだった。「慰安婦正義連盟」(Comfort Women Justice Coalition)は声明の中で、生存者が徐々に年をとってきており、ほとんど毎月亡くなる人がいる状態であることを指摘し、「時間が鍵となっている。日本は歴史の事実を否認することをやめ、アジア諸国のすべての被害女性たちに謝罪しなければならない。歴史を否認することは、歴史を繰り返す意思があることを意味するのである。」と述べた。

「慰安婦正義連盟」の責任者である郭麗蓮氏と鄧孟詩氏は、退職したサンフランシスコ上級裁判所の元裁判官だ。彼女たちの言葉を借りると、「正義が遅れることは、正義が失われることを意味する。」

(新華社より)