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日本のテレビ局が731部隊の犯行を特集にし 日本のネットユーザーは「妖怪より恐ろしい」と責める

2017年 8月 16日13:06 提供:新華網日本語

新華網北京8月16日 8月13日夜、NHKは「731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~」という特別番組を放送し、人類の歴史上最も規模が大きく、最も非人間的な細菌戦争研究部隊の、第二次世界大戦の歴史における最も悲惨で非人道的なアジアでの物語を視聴者に明らかにした。

731部隊とは、中国抗日戦争中に中国に侵略した日本軍のうち生物兵器、細菌兵器の研究や人体実験に関係する研究に従事した極秘軍事医療部隊の代称(正式名称に代わる呼び名)で、その本部基地はハルビン市平房区にあった。資料によると、約3000名余りの中国人やロシア人が731部隊の細菌実験や人体実験により死亡した。

NHKは今回、ロシアから元731部隊隊員が罪を認める音声データを入手した。これらの隊員の多くは1945年にソヴィエト赤軍に捕虜とされ、シベリアに抑留され、ハバロフスク裁判所で裁判を受けた。

20時間に及ぶ音声データは、731部隊の中心メンバーが中国・ロシアの死刑囚とされた人たちを「実験材料」とし、細菌兵器開発のための実験を行っていた事実を詳細に記録していた。この中には、関東軍軍医部長による自白や、中国人やロシア人を自ら殺害した軍医、兵士による証言も含まれている。

731部隊については、これまで一部の文章資料しか発見されていなかったが、今回、20時間にも及ぶ音声データが当時の731部隊の暴虐ぶりを完全に明らかにしたことは、大変貴重と言える。

番組はさらに、当時の731部隊の隊員へのインタビューや、数百件の歴史的資料、当時の一部ドキュメンタリーを放送し、731部隊の非人間的で残酷な行為を明らかにした。

番組放送後、日本では強い反響が起きた。多くの正義感のある日本のネットユーザーが義憤を感じ、当時の日本軍の暴行を責める声をあげた。

また、多くのネットユーザーが後代のためにこの歴史をきちんと残し、より多くの人に知らせるよう呼びかけた。

  1945年の今日、日本の裕仁天皇は『終戦詔書』を読み上げ、日本の無条件降伏を宣言し、8月15日は日本にとって第二次世界大戦の「敗戦日」となった。72年が経過した今も、あの戦争がもたらした巨大な傷は忘れられるものではない。NHKが、日本の「敗戦日」に「731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~」という特別番組を放送したことも、私たちに「8.15」の歴史的な意味について再度考えさせるものとなった。忘却と嘘に対抗することは、日本の社会が今、早急に向き合わなければならない現実の課題だ。

日本の降伏前後、731部隊の大多数のメンバーは日本に逃げ帰った。彼らは戦後の審判を避けるために、731部隊に属していた経歴を必死で隠し、隠居、改名、ひいては死亡したことにするなどの方法で軍事裁判から逃れようとした。元々裁かれるべきだったこれら日本の戦犯は悪魔の外衣を脱ぎ捨てた後、日本政府機関や軍事部門、医療機関、学術機関、大学などの社会の各分野で堂々と重要な職務を担い、現在に至るまで日本社会に影響を及ぼしている。

それだけでなく、多くの日本のネットユーザーが反応しているように、大部分の日本民衆は731部隊がどんなものかを知らないのである。なぜなら、人類の歴史において「731」という数字が恐怖、悪魔、残忍非道、人の世を滅亡させることと関連づけられるにもかかわらず、日本政府がこれまでこの非人間的な歴史を認めることを拒否してきたからである。京都大学医学部資料館にはかつて、731部隊の細菌戦争に関するパネルが展示されていたが、まもなく撤去された。日本軍の731部隊による「細菌戦争」の中国被害者の家族が日本を訪れようとしたこともあったが、日本政府によりビザの発行を拒否された。日中和解を推進する民間の努力も、日本の外務省の権力乱用により妨害されている。

中日関係における歴史問題について、中国の王毅外交部長は以前、「日本の政権者はこの問題においてどのような態度を示しているかまず胸に手を当てて考えてほしい。世間にも自ずと公論があるだろう。70年前に、日本は戦争に負けた。70年後、日本は再び良識に負けるべきではない。これからも歴史の重荷を背負い続けるか、それとも過去とけじめをつけるか、最終的には日本が自分で選択しなければいけない。」と語っている。

日本の戦争犯罪に対する追求は徹底的とは言えず、責任逃れという考えの種を残している。戦争は終わったが、残された傷は完全には癒えていない。平和を守るという命題も今後ずっと続いていくのである……。

(新華社より)