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経済

外務省、インド国境警備隊の越境行為にコメント

2017年6月27日 13:18
 提供:中国国際放送局

外務省の耿爽報道官は26日、インドの国境警備隊がこのほどシッキム州近くの中国との国境線を越えたことについて、記者の質問に答え、「中国はインド側に対し、直ちに警備隊員を撤退させ、今回の出来事を徹底的に調査し、国境地帯の平和と安定を確保するよう要求している」と示しました。

耿報道官によりますと、インド国境警備隊の隊員は国境を越えて中国国内に侵入し、中国側の国境部隊の正常な活動を妨害しており、中国側はすでに対応策を講じていたということです。

耿報道官は、「安全面に考慮し、中国はインド人団体の巡礼における国境線の経由を一時中止させなければならない。この決定を、外交ルートを通じてインドに通告した」と明らかにしました。

なお、シッキム州周辺の国境線は1890年に締結した『中英会議蔵印条約(チベット・シッキム条約)』で定められたもので、インド政府は独立後、数回にわたって内容を確認しており、国境に関する意見の相違はありません。中国はインドに対し、「条約を守り、中国の領土主権を尊重するように」と要求しています。(殷、謙)