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2017年「世界薬物問題報告書」、薬物市場が多元化

2017年 6月 23日14:08 提供:中国国際放送局

国連薬物犯罪事務所(UNODC)は22日、2017年「世界薬物問題報告書」を発表し、主に2015年世界違法薬物市場の最新状況について全面的に概説しました。

報告書によりますと、2015年問題のある薬物使用者は全世界に2億5千万人存在し、成人人口の約5%を占めています。中には2950万人が薬物依存など薬物乱用による疾患に掛かっていると見られます。過去10年、薬物乱用による発病率と死亡率は全体として伸びる一方です。統計によりますと、薬物使用者6人のうち、ただ1人未満が治療を受けているのが現状で、薬物乱用による疾患と関連病状に対する治療サービスの限りが依然として存在し、サービスを受けるルートも限られていることが明らかになりました。

また、薬物市場は近年来多元化し、薬物の種類も大いに増え、長年使われる薬物の他、毎年新型精神活性化物質が現れています。このほか、アヘンの生産量も増加傾向にあり、2016年の世界アヘン生産量は前年比3分の1増となりました。

報告書は、国際社会が薬物問題に大いに関心を持つと同時に、データ収集と研究により、新たに出現する問題、例えば新型精神活性化物質市場、違法資金流動、ディープ(深層)ウェブ、麻薬・テロリズム、腐敗とその他の形式の組織的犯罪との関連性などにも対応しなければならないと強調しました。また、持続可能な発展の促進は、依然として農民に違法薬物の栽培を放棄してもらう最適の政策だと指摘しました。(怡康、Kokusei)