ようこそ、中国上海!
中外友人新年イベント

Home >> 新着 >> 経済

【評論】朝鮮半島の緊張緩和に必要なのは「理性」

2017年 4月 24日21:08 提供:中国国際放送局

ここ数日、米国と朝鮮は互いに挑発行為を繰り返していることから、朝鮮半島の緊張がエスカレートし、軍事衝突の恐れも出ています。この危機一髪の状況下、中国は再度緊張緩和のための一歩を踏み出しました。

24日午前、習近平国家主席は米国のトランプ大統領と電話会談を行い、朝鮮半島情勢などについて話し合いました。これは今月上旬の習主席の訪米以来、両首脳の2回目の電話会談となりました。習主席は今回の会談で、「国連安保理決議に違反する行動に断固として反対する」とする態度を示しつつ、「関係各国が自制を保ち、緊張をエスカレートさせる行動を控えるよう望みたい」と強調しました。

また、23日には、王毅外相がこれに先立つかたちで、「ここ数日、挑発的言動が多すぎる。我々が平和で理性的な声をあげるべき時に来ている」と強調していました。

中国政府が発するこうしたメッセージは、関係各方面にヒントを与えるものです。

朝鮮半島の核問題の中身は、実質上、安全保障問題であり、米朝関係の問題です。朝鮮半島の核問題の動向は、米朝関係の推移と切っても切れない関係にあります。一部の人は問題の責任を中国に押しつけ、朝鮮半島の情勢が緊張する度に中国の働きが足りないという言い方をしますが、これは問題の焦点をそらし、世論を混乱させるものであり、問題解決に利するものではありません。また、朝鮮半島の核問題を解決するための鍵は中国の手中ではなく、実際には米国と朝鮮が握っています。

目下の朝鮮半島情勢は複雑でデリケートであり、この肝心な時期に必要なのは「わがままさ」ではなく「理性」であり、今必要とされるのは「武力」ではなく「平和」です。関係各国は、平和を胸に、理性的な声を発し、責任感を持って歩み寄ってこそ、この難局を打開する方法を見つけることができるのではないでしょうか。(鵬、む)