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2017年 3月 20日13:00 提供:中国国際放送局
ドイツのフォン・デア・ライエン国防相は19日、「北大西洋条約機構(NATO)へのドイツの出資が大いに不足している」とする、アメリカのトランプ大統領の発言に反論し、誤りであると強調したということです。ドイツのメディアが同日伝えました。
トランプ大統領は18日、SNSで、「ドイツのNATOへの出資は大いに不足している。アメリカは、ドイツに非常にコストのかかる強力な防衛サービスを提供している。ドイツはこれに支払いをするべきだ」と述べています。
これに対し、フォン・デア・ライエン国防相は、「NATOに出資不足の項目はない。ドイツは国防費を国内総生産(GDP)の2%ほどに引き上げることを約束したが、これを、ただNATOと結び付けるのは誤りだ。ドイツの国防予算は、国連の平和維持活動や、テロの取り締まりなどに使われる」と述べました。
さらに、「現代的な安全理念を樹立すべきで、現代的なNATOだけでなく、欧州防衛連盟を確立する必要がある」と強調し、過激派組織「イスラム国」の取り締まりに当たって、各国は支出を平等に分担しようと呼びかけました。(Mou、謙)