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外国メディア:トランプは中国を「再び偉大な国」にする

2017年 2月 12日15:07 提供:新華網日本語

米誌『ニューズウィーク』のウェブサイトは3日、「トランプは同盟国を遠ざけ、中国を『再び偉大な国』にしている」と題した記事を掲載した。トランプが米大統領に就任した後に行った最初の决定の一つに、アジア太平洋の12カ国を含む貿易協定「環太平洋戦略的経済連携協定」(TPP)からの正式な離脱がある。政権発足からこれまでの数日を見る限り、彼らは「間接的な結果」の存在をほとんど考慮していないようだ。いくつかの結果は、大統領が决定の際にまず考慮する問題とは言えないものの、决定がなされた後に徐々に現れることとなる。

トランプに言わせれば、ほとんどすべての貿易協定は米国の利益に合致しない。トランプはそのためにTPPを放棄し、北米自由貿易協定の再交渉を準備し、韓国などの親密な同盟国とすでに合意した自由貿易協定からも離脱すると脅しをかけている。

これによって生まれるのが「間接的な効果」である。オバマが米議会で行ったTPP擁護の発言に我々はもう一度耳を傾ける必要がある。アジア太平洋地域に米国の主導する貿易協定がなければ、その空白を埋めるのは、日増しに力を増す中国だ。中国の指導者は1月、スイスのダボスで行われた世界経済フォーラム年次総会で、「中国は今後、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の建設と東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉を推進し、世界に向かった自由貿易圏ネットワークを構築していく」と発言した。

経済的な活力が世界で最も高い地域で中国が指導的な役割を担うようになることも、一種の間接的な効果である。米国の最も親しい同盟国である日本と韓国はこれに不安を高めている。さまざまな要素の総合的な考慮に基づき、日韓は依然として、米国が太平洋の覇者であり続けることを望んでいる。

だがトランプはTPP以外でも、同盟国を不安に陥れている。例えば韓国は、米韓が二国間の自由貿易協定を達成していることから、TPPには加盟していない。トランプはこの米韓自由貿易協定を終わらせると脅しをかけている。その理由はやはり、自由貿易協定の韓国へのメリットが米国よりも大きいからというものだ。この協定を放棄すればいかなる結果が待っているのか。韓国政府のある高官は昨年夏、こう語っている。「自由貿易協定は、単なる貿易協定ではなく、政治や外交などほとんどすべての面で、締結国を緊密に結びつける。一方が不満を持ち、協定の撤廃をはかることは、両国の付き合いをやめようと相手国に言うのに等しい」。

(チャイナネット)