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2017年 3月 30日9:27 提供:東方ネット 編集者:曹俊
交流会現場
3月28日、創業から百年に近い歴史をほこる日系企業の日東電工(中国)が上海でマスコミ交流会を開催、先進技術と新製品を紹介するとともに、これまでの成功を踏まえた会社の経営理念を分かち合った。
Nitto(日東電工)はもともとテープ類を生産するメーカーであるが、創業から99年間、一貫して粘着技術と塗装技術の革新を進め、新しい価値の創造に挑戦してきた。製品事業をB2BからB2Cに拡大し、電子業界、自動車、住宅、インフラ、環境、医療などの70業種に約13500の製品を提供している。例えば、テープ技術と透光技術を利用して、液晶面板とOLED面板に欠かすことのできない高性能偏光板の開発などである。
「COLOCOLO®」シリーズ
しかしNittoは工業分野で上げた成果に満足することなく、新たに消費分野にも目を向けた。粘着技術を日常生活に応用し、アパレル、家具、自動車、携帯スクリーンなどで使える「COLOCOLO®」シリーズ、家庭装飾用の「decolfa®」シリーズ、何度も貼ってはがせることができ、組み合わせて絵を作ることなど多彩な使い方ができる「STALOGY®」シリーズ、壁紙の創作に活用できる「HARU® stuck-on design」などを開発。昨年10月には、中国eビジネスプラットホームの天猫(Tmall)に家庭用品旗艦店も開設し、子会社であるニトムズの日用品のPRを目指している。
「decolfa®」シリーズ
さらに同グループは中国市場や中国の消費者に対応するため、2012年に上海松江にNICEイノベーションセンターを設立した。ユーザーの実際のニーズに従って、最短でそれに向くソリューションと新製品の開発の提案をすることが可能である。これは上海がグローバルな影響力を持つイノベーションセンターを建設するのにも活力を注いでいる。
「STALOGY®」シリーズ
不断のイノベーション精神が高く評価され、Nittoは6年間連続でクラリベイト·アナリティクスから「グローバルトップ100イノベーション企業」に選ばれている。
「HARU® stuck-on design」シリーズのテープで創作した壁面
1918年に設立された同グループは2018年に100周年の記念日を迎える。日東電工(中国)投資有限公司会長の高柳敏彦は「Nittoは『Innovation for Customers』をスローガンに掲げ、人々によりすてきな生活を提供することを目指している」と語った。
(曹 俊 写真:Takumi Ota)