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良渚遺跡、5千年前の中華文明を物語る=浙江省杭州市

2019年 8月 20日13:56 提供:中国国際放送局

良渚遺跡から出土された文物(撮影:新華社翁忻暘)

新中国の考古成果と言えば、良渚遺跡の発見を言い忘れるわけにはいきません。浙江省杭州市から車で北西へ1時間走れば、余杭区の良渚に着きます。「良渚」とは、「美しい水中の町」という意味で、ここはおよそ5000年前に大規模な都市が現われ、輝かしい文明が育まれました。1959年、中国社会科学院考古研究所の夏鼐所長がそれを「良渚文化」と名づけました。

良渚古城遺跡(撮影:新華社翁忻暘)

この良渚古城遺跡は、先月6日に行われたユネスコ世界遺産委員会第43回会議で、世界文化遺産への登録が決定しました。「5000年前の素晴らしい稲作文明を表し、優れた都市文明の代表でもある」と世界遺産委員会から評価されています。

今から4300年~5300年前の良渚遺跡は、5000年にわたる中華文化を証明するのに重要な証拠を与えています。2007年に発見された古城は内外三重に分かれ、敷地面積630ヘクタール以上、「中華第一城」と称されています。また2015年に発見された外回りの水利工程は、中国最古の大型水利工事の遺跡です。さらに、多くの玉器は紀元前の中国の玉文化をアピールし、階層の違いを物語っています。さらに、地下からは炭化した稲が大量に発見され、紀元前の中国の稲作文明を証明し、手工業遺産と共に、複雑に分業化が進んだことを示しています。(Lin、森)