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天才詩人·海子の歌

2019年 5月 10日14:25 提供:中国国際放送局


悲劇的な運命

 詩人はよく神の申し子と言われます。海子は特にそのようです。うわべは口が重く、振舞いもぎこちない若者でしたが、2人で話し合うとおしゃべり好きでよく笑い、そして深く付き合うと、純真な心や様々な苦しみを積み重ねた目つきがとても魅力的でした。

 彼の詩は、命のすべてを燃やして鍛え上げられた宝石であると称えられます。純粋で美しく、そしてとてもロマンチックで、天性のひらめきを持ちます。そんな海子は真摯な心を世に捧げようとしますが、受け入れてもらえず、生活に苦しむようになって引きこもってしまいます。

 この天才詩人の悲劇的な運命は、次の「九月」という詩から感じ取ることが出来るでしょう。

多くの神様の死を見た草原に花が咲きわたり

遠くからの風は一段と遠く

馬頭琴の泣き声涙も枯れ果て

遠くを草原に返す

一つは木切れ一つは馬の尾

馬頭琴の泣き声涙も枯れ果て

遠くには死の中で花が集まるのみ

月が鏡のように草原の千年の歳月を照らす

馬頭琴の泣き声涙も枯れ果て

馬を鞭打ち走らせる