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17歳の純粋と熱狂を描く、最果タヒ『星か獣になる季節』中国語版が出版

2019年 4月 29日9:21 提供:東方網 編集者:王笑陽

 4月20日夜、10数名のアイドルがほぼ同時に上海虹橋空港に到着したことで、それを出迎えに来た大勢のファンによって空港エスカレーターの片側のガラスが壊されるという事件が発生した。当時の空港に居合わせた利用客によると、まるでお正月の帰省ラッシュのようだったそうである。アイドルファンの過激な言動は、中国でも次第に問題視されるようになっている

 多感な時期の高校生が好きなアイドルのために応援できるのはどこまでか?過激な行動はどこまで許されるのか?といった問題を提起した日本の詩人·最果タヒの小説デビュー作『星か獣になる季節』の中国語版が、世紀文景出版社より出版された。

 地下アイドル·愛野真実の応援だけを生き甲斐にする高校生·山城は、ある日、彼女が殺人犯だというニュースを聞く。愛野真実のファンでもあるクラスメートの森下とともに山城は真相を追い始める…。

 この本を読んだ日本の読者は、「『17歳は人でなしになって、星か獣になる』。これはインパクトのある名言だと思った」、「この本は真実について深く考える作品だった。『きっとこうだ!』と勝手に推測したりして行動を起こした少年少女の話だ」、などの感想を表した。

 最果タヒの詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』の中国語版も、去年世紀文景出版社から出版され、中国の大都市に住んでいる多くの若者の共鳴を獲得した。今年、世紀文景出版社はさらに最果タヒの詩集『死んでしまう系のぼくらに』、『愛の縫い目はここ』と、小説『十代に共感する奴はみんな嘘つき』の中国語版を出版する予定だ。

(編集:W)