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二十四節気・啓蟄

2019年 3月 1日16:26 提供:中国国際放送局

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三月六日は二十四節気の一つ啓蟄です。この頃になりますると大地も暖まり暖かくなり、春の陽気に誘われて冬ごもりしていた土の中の虫たちが動き始めます。そんな啓蟄は更に三つの期間、初候・次候 ・末候に分けられ、初候の五日間は桃始華・桃の花が咲き始める頃、次候の五日間は倉庚鳴(そうこうなく)倉庚(うぐいすが鳴き始める頃、末候の五日間は鷹化為鳩(たかけして はとと なる)鷹が郭公(かっこう)カッコウに姿を変える頃ですと言われています。今回の中国メロディーは啓蟄という節気の期間中の自然の移り変わり変わりと各地の春のメロディーをご紹介しましょう。

初候~桃の花の季節~

啓蟄の初候は3月6日から10日までの期間で、この時期は桃の花の季節と呼ばれ、ています。一冬の静寂を経て、春風が再び北方の大地をに吹き渡り、蕾を膨らませ始めた桃の木は春雨の洗礼を沐浴してから、率先してピンク桜色なの笑顔を咲き始めます咲かせ始めます。

桃の花が咲くところにでは鳥の囀りさえずりさえもより美しくなり、そのよいかぐわしい香りが更に多くの蝶とミツバチをひきつけ、静寂した桃の林もはにぎやかになります。花から花へ往行ったり来たりする蜂と蝶は楽しそうに舞い、春の賛歌を歌っています。この時期初候の時期の大地のはあちこち至る所にでは、このような美しい春のランドスケープ景色に彩られています。

ではまずお送りするのは山西省の民謡「桃花紅杏花白(桃の花は赤く、杏の花は白い)」です。

歌詞:

桃花花依旧红啊

杏花花依旧白

翻山越岭俺寻你来呀

啊格呀呀呆

山丹丹依旧开花

红呀么红艳艳

看见情哥哥心里甜呀

桃の花は赤く

杏の花は白い

野を越え山を越え

あなたを探してきてす

山丹丹ヒメユリの花が咲いて

真っ赤に咲いている

あなたと出会うとのは

なんと幸せなことだろう

次候~鶯ウグイスが鳴き始めく頃~

啓蟄の次候は3月10日から3月14日までの期間で、この時期、鶯ウグイスは春の意息吹を感じて、とても心地よい鳴き声を出してさえずりで、伴侶を探します。

中国で最も古い詩集・「詩経」では鶯ウグイスは春を象徴し、またするもので、結婚のメタファー隠喩ともされています。「詩経」の中には「倉庚于仓庚于飞飛,熠耀其羽。之子于帰归,皇駁皇驳其马(仲春の時に鶯ウグイスは鳴き始め、その羽根がはなんと美しいことか、。あの娘が嫁(とつ)嫁ぐ時に、結婚式はなんと盛大なことか)」という詩句もあります残されています。

ところで、鶯ウグイスはなぜ結婚の象徴なのでしょうか?鶯ウグイスが鳴き始める時期は仲春に当たり、自然の陰陽の二つの気が合わさる時期で、この時期に結婚すれば、「順天時(天の時に従う合わせるもの)」と見られます考えられています。また、鶯ウグイスの習性は雄と雌の鳥が共に生活して共に飛ぶことでび、鶯の鳴き声もとても耳に心地よいため、これはいずれも夫婦円満の象徴と見られています。

では、続いてお送りするのは「之子于归(あの娘が嫁ぐ時に)です。この歌のタイトルは「詩経」の中の「仓庚于飞,之子于归(仲春の時に鶯ウグイスは鳴き始め、あの娘が嫁(とつ)ぐ時)」という詩句からのものですに由来しています。

歌詞:

一曲长歌婉转

一顾只影阑珊

一梦红尘路漫漫 几处聚散

与君许一世长安不换

歌がは清らかで抑揚があるが

振り返ってみて、ると一人ぼっちだ

君と生涯に一緒になりたい

末候~郭公カッコウが春を告げる~

啓蟄の末候は3月15日から19日までの時期で、大地は次第に深い眠りから蘇ってきます。虫や蛙などが鳴りき始め、さまざまな花が咲き乱れて、大地には生気がに溢れています。この時期に田畑で「カッコウ、カッコウ」とよく通る声が聞こえてきて、ます。その鳴き声はまるで谷あいから届く春のこだまのようです。

この春を告げるこの鳴き声はカッコウの鳴き声です。

中国では「畑のたがやし耕作はカッコウの鳴き声から始まるものだ(有人说春耕是从布谷鸟的叫声中开始的)」と言う言い方があります。この時期、夜が明けたばかり、夜明けに響くカッコウのさえずりは、農家たちがに早く畑に行こうと促すようですします。カッコウのさえずりに伴い連れられて、農家たちは種まきや苗稲の苗の田植え付けの前の準備をするためにしっかりと耕し始めます始め、。そして、作業に励む農家たちの汗がは田畑で流しに流れ、それと同時に豊作を願う麗しい希望も田畑に撒かれるのかも知れません。

番組の中でお送りした曲

1曲目桃花紅杏花白(桃の花は赤く、杏の花は白い)

この歌は山西省の民謡を基にアレンジしたものです。

歌詞:

桃の花は赤く

杏の花は白い

野を越え山を越え

あなたを探す

ヒメユリの花が

真っ赤に咲いている

あなたと出会うのは

なんと幸せなことだろう

2曲目之子于归(あの娘が嫁ぐ時に)

この歌のタイトルは「詩経」の中の「仓庚于飞,之子于归(仲春の時にウグイスは鳴き始め、あの娘が嫁ぐ時)」という詩句に由来しています。

歌詞:

歌は清らかで抑揚があるが

振り返ってみると一人ぼっち

君と生涯一緒になりたい

では最後のにお送りするのは3曲目江西省の民謡「斑鸠调(カッコウの調べ)」です。

この歌は江西省の民謡で、お茶農家たちが茶摘みの時に歌ったうものです。

歌詞:

春天马格叫呀?春天斑鸠叫呀。

斑鸠那个叫得起,实在那个叫得好。

你在那边叫哟,我在这边听哟。

斑鸠那个叫得起,叽哩咕噜,咕噜叽哩,

叫得那个桃花开哟,叫得那个桃花笑哟

春にカッコウがさえずりる

カッコウのさえずりがは上手で心地よく

君はそちらにでさえずり、 私はこちらにで聞いている

「カッコウ、 カッコウ」と鳴いて

鳴いているうちに桃の花が咲き、

鳴いているうちに桃の花が笑う