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「西遊記」が紡ぐメロディー(後編)

2018年 12月 14日15:43 提供:中国国際放送局

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12月の北京は、肌をさす寒風が吹きすさび、朝晩の気温はマイナス10度以下となっています。この年末の寒風を迎えて、すでに来年の春が早くやってくることを待っている人もいるかもしれません。今週の中国メロディーは引き続き「西遊記」を題材にした映画やテレビドラマ、アニメの挿入歌と音楽をご紹介しましょう。

「猿兄さん」

「西遊記」は16世紀に誕生して以来、中国伝統文化の重要な宝の一つとなっています。三蔵法師が孫悟空、猪八戒、沙悟淨を従えて、天竺へお経を取りに行く話は誰でも知っている物語で、何百年もの間、多くの人たちの子供時代の思い出となりました。小さい時は、孫悟空が陸や海、天上界で動き回るシーンに引きつけられ、少年時代には西遊記の中の様々な仙人の世界に憧れ、大人になると、この物語の中の人間の成長物語に感動させられます。

1999年、CCTVはそんな西遊記をベースにした全52話のテレビアニメを放送しました。このアニメは90年代生まれの人たちにとって懐かしい子供時代の思い出で、特にその主題歌「猴哥(猿兄さん)」は今でも子供たちが好きな曲です。

「一生の愛」

「西遊記」を題材にした映画と言えば、多くの人は1995年にチャウ・シンチー主演の人気シリーズ「チャイニーズ・オデッセイ」を思い出すかもしれません。映画は孫悟空の時空を超えた恋愛と冒険を描きました。主人公の少年・至尊寶は、恋人・晶晶を救うため、500年前の世界へタイムスリップします。ヒロイン・紫霞仙子と出会い、恋に落ちましたが、残酷な現実に直面し、孫悟空へ生まれ変わらなければならないという物語です。

この映画が上映された当初、興行成績は決して良いものとは言えませんでした。しかし、数年後に若者の間で人気となり、中国全土で西遊記ブームを巻き起こしました。映画の中の名ゼリフ「愛に期限があれば、彼女を一万年愛する」などは、大学生を中心に「恋愛経典(恋愛バイブル)」とまで呼ばれるようになりました。また、映画のエンディング「一生所愛(一生の愛)」は、少年から一人前の男に成長する中で経験する、どうしようもない切ない恋の悩みを歌い上げ、多くの人々の青春の思い出となりました。

「勇敢な心」

中国を代表する冒険物語「西遊記」は数えきれない読者、特に子供達に多くの楽しさをもたらした名作です。その中の孫悟空は多くの男の子が憧れる英雄で、その自由自在で、神通力で何でもできるキャラクターは、中国文化の中にある抵抗精神を表す存在となりました。

映画「西遊記ヒーロー・イズ・バック」の中で、五行山に封じ込められた孫悟空は五百年にわたる風雨に耐え続け、ついに仏の枷から脱出しました。敵と戦う時になると、勇気と決意の象徴である真っ赤なマントは旗のように舞い、如意棒の光もあたり一面をくまなく照らしました。挿入歌「勇敢な心」は、私たちが憧れる、魅力あふれる孫悟空を表しています。

番組の中でお送りした曲

1曲目猴哥(猿兄さん)

この歌はCCTV・中国中央電視台のテレビアニメ「西遊記」のオープニングです。

歌詞:

猿兄さん君はすごい

五行山も君の心を封じ込めることができない

君の物語は代々伝えられ

如意棒はいつまでも光輝き

世の中の悪を片付ける

2曲目一生所愛(一生の愛)

この歌は映画「チャイニーズ・オデッセイ」のエンディングです。

歌詞:

過去 現在 過ぎ去ったものは取り戻すことができない

真っ赤な落ち葉が埃の中に埋まっている

花は枯れても あなたのために再び開くことができる

生涯の愛は白い雲の外に続いている

3曲目勇敢的心(勇敢な心)

この歌はアニメ映画「西遊記ヒーロー・イズ・バック」の挿入歌です。

歌詞:

僕は石ではなく

涙ではなく

子鳥にすぎない

家の方向を探している

これはまるで飛んでいるような感じで

自由な感じで

星をまきちらした空を舞っている