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芸術家・豊子愷の生誕120周年記念展示会開催=杭州

2018年 10月 16日20:59 提供:中国国際放送局

作品を紹介する豊子愷の孫の宋雪君さん(左)

書画などで多彩な作品を残した豊子愷の生誕120年を回顧する展示会「此境風月好」(ここの景色は美しい)が10日、浙江省杭州の美術館でオープンしました。

豊子愷は浙江省嘉興市桐郷の生まれで、漫画や随筆を描いたほか、美術教育家、翻訳家でもありました。展示会は桐郷市政府、西泠印社、上海黄浦区豊子愷研究会などが主催し、本人の作品125点のほか、仲間たちの作品72点、文献資料120件が展示され、文学、絵、音楽、装丁、翻訳などで豊子愷が残したものを全面的に披露しています。

仲間たちの作品では、指導者であった夏丏尊、李叔同や、日本の画家・竹久夢二との縁が展示されています。夏丏尊と李叔同について豊子愷は、それぞれ父親であり母親のようであったと語っていました。竹久夢二とは面識はありませんが、創作に大きな影響を与えたということです。

本展のプランナーを務めた王一竹さんは、「豊子愷はもともと日本で油絵を習うつもりだったが、竹久さんの作品を見て再び中国画の創作に戻った」と話しました。今回は、日本の群馬県にある竹久夢二伊香保記念館から50点以上の作品を借りて、芸術界の巨匠2人に時を超えた対話をさせています。

展示会は今月27日まで開催される予定です。(李陽、森)