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楊亮(ヤン・リャン)

2018年 10月 11日9:13 提供:中国国際放送局

最近の洋画の話題作といえば、トム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル』シリーズ第6作『ミッション:インポッシブルフォールアウト(中国題:碟中諜6:全面瓦解)』が真っ先に思いつくことでしょう!現時点でその世界興行収入は7.66億ドルを計上し、今年を代表する超大作となっています。シリーズを通して体当たりの演技を披露してきた主演のトム・クルーズや、同シリーズへの初出演を果たした人気俳優、ヘンリー・カビルはもちろんのこと、この映画で出番はわずか10分ながらも大きな注目を浴びているのが、中国系アクション俳優の楊亮(ヤン・リャン)。悪役として登場した楊亮が切れのいい格闘技を披露したことで、彼とトムとヘンリーの3人によるトイレでの格闘シーンはこの映画のベスト・シーンの一つにも選ばれています。

楊亮は1980年に黒龍江省で生まれ、8歳から武術の専門校に進学し、その後の全国武術大会で準優勝し後、16歳の頃、黒龍江省雑技団に入団し、世界ツアーで各国を訪れるようになりました。2004年に英国に移住し、2010年、英国の武術協会に入会したのがきっかけで、映画界での活動を始めました。『ミッション:インポッシブルフォールアウト』までは、ほとんどが殺陣師とスタントマンの仕事でしたが、関わった作品はマーベルコミックスの人気シリーズ『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』(2011)、ブラッド・ピット主演のゾンビ映画『ワールド・ウォーZ』(2013)、トム・クルーズ主演のSFアクション『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)、話題のスパイアクション『キングスマン』(2014)、アカデミー賞ノミネート作品『オデッセイ』(2015)、『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017)、『パシフィック・リム: アップライジング』(2018)、そして、テレビシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』など、いずれもアクション大作です。他にも007映画『007 スカイフォール』(2012)や『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)にも出演しましたが、どれも顔も名前も分からないような脇役でした。そのため、今回の『ミッション:インポッシブルフォールアウト』への出演は、ハリウッドでの初お披露目といっても過言ではありません。トム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』で当時もう一人の主演であるエミリー・ブラントのスタントを担当していた楊亮は、その才能がトムに見出され、『ミッション:インポッシブルフォールアウト』への抜擢が決まったということです。同作品の影響で、楊亮は欧米圏だけでなく、アジア圏でも注目されるようになり、今後もさらなる活躍が期待されています。

(ミン・イヒョウ謙)