ようこそ、中国上海!
2018新春

Home >> 新着 >> 文化

期待作の「高嶺の花」の評価はダダ下がり

2018年 8月 21日10:04 提供:新華網日本語

石原さとみが民放連続ドラマで初主演した2006年の「Nsあおい」は高視聴率で好評を博した。石原さとみはその後、14年の「失恋ショコラティエ」で大躍進。15年の「5→9~私に恋したお坊さん~」、16年の「地味にすごい!校閲ガール・河野悦子」も大ヒットドラマとなった。同2ドラマで演じた桜庭潤子と河野悦子に「失恋ショコラティエ」で演じた高橋紗絵子のような「小悪魔」さは無く、議論を繰り広げるよりも、自己主張をするという石原さとみのイメージが決定された作品ともなった。同2役を演じたことで、石原さとみは、職場では、自信に満ち、一生懸命で、目標がある一方、普段の生活ではとても自然で、かわいい、多くの人にとっての理想の女性となった。人民網が報じた。

石原さとみは今年、7月から放送されている野島伸司脚本のドラマ「高嶺の花」でヒロインを務めている。同ドラマは峯田和伸演じる自転車店の店主・風間直人と、直人にとって「高嶺の花」である石原さとみ演じる花道の名門「月島流」本家の長女・月島ももとの恋愛を描いている。しかし、視聴率は11.1%から第6話は7.8%まで落ちこみ、中国のコミュニティサイト・豆瓣の評価も5.9ポイントにとどまっている。同ドラマは石原さとみにとってイメチェンとなる重要な作品だったが、視聴者の心を捉えることはできていないようだ。「史上最もカッコ悪い主演男優」、長すぎる伏線、代わり映えがないヒロインの演技などブーイングの声が上がり、石原さとみにとって「高嶺の花」は、主演を務めたドラマで評価が最も低い作品となってしまっている。

今年の12月で32歳になる石原さとみは今、イメチェンを試みており、今年初めに放送された「アンナチュラル」では、「男性をメロメロにさせる妖精」路線を捨てて、目立つことのない法医解剖医を演じ、コンフィデンスアワード・ドラマ賞で主演女優賞を受賞した。

しかし、石原さとみのイメチェンの道は、「高嶺の花」で挫折を経験している。才能豊かでクールで、他の人から「高嶺の花」と見られるものの、家庭内のプレッシャーに耐えられず逃げ出したいと考えている一面を持つという設定のはずの月島ももは、セリフ回しも速く、表情やアクションがオーバーなど、石原さとみがこれまでに演じてきたことのある役に見られた特徴があるためか、「高嶺の花」には見えず、「逃げ出したい」と考えている女性の心の葛藤を感じることもできない。月島ももは風間直人と一緒にいる時ははしゃぎまわり、公共の場所でも品のない靴の脱ぎ方をし、酒に酔いつぶれるため、あるネットユーザーは、「石原さとみにはこれ以外の演技のレパートリーがないのだろうか?このだらしなさは、以前に出演したドラマの役と変わらない。これで『高嶺の花』といえるのか?」との声を寄せている。

峯田和伸は、パンクロックバンド「銀杏BOYZ」のボーカルで、ネットユーザーからは「史上最もカッコ悪い主演男優」と呼ばれている。確かに石原さとみがこれまで共演してきた俳優は、みんなイケメン俳優だった。例えば、NHK大河ドラマ「義経」では滝沢秀明、「リッチマン、プアウーマン」では小栗旬、「失恋ショコラティエ」では松本潤、「5→9~私に恋したお坊さん~」では山下智久だった。ある日本のネットユーザーの「峯田和伸は音楽活動に専念していたほうがいい」という言葉は、多くの人の気持ちを代弁している。また、多くの人は、石原さとみと峯田和伸が知り合い、恋人になっていくというのはあまりにも唐突で受け入れがたいと感じている。総じて言うと、期待が高いほど、がっかり感も大きくなる。出演者の演技がいまひとつで、ストーリーの価値観もはっきりしない「高嶺の花」が「名作」となるのか、「失敗作」となるのか、最終回まで見守りたい。

(人民網日本語版)