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中国「eスポーツ」プロ化へ 百億元市場を促進

2018年 8月 5日8:42 提供:新華網日本語

2022年アジア競技大会で、複数のプレーヤーがコンピューターゲームで対戦する「エレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)」が競技種目となった。eスポーツ産業の力強い発展に伴ない、次第に数百億元(1元=約16円)規模の市場が形成され、中国のeスポーツはプロ化、規範化へと発展している。

中国国家体育総局が発表した「2018年全国eスポーツ競技大会開催に関する通知」によると、複数のeスポーツ種目が競技日程に組み込まれ、優勝・準優勝チームはナショナルチーム合宿への参加資格が得られるという。この取り組みは、関連産業従業者の「カンフル剤」となっている。

調査会社のガンマデータ(CNG)が発表した「2018年eスポーツ産業報告」によると、中国のeスポーツ産業は急速な成長段階にあり、2018年の市場規模は880億元を超え、これから2年でさらに350億元の成長を遂げると見込まれるという。

アリババ集団傘下の阿里体育(アリスポーツ)の張大鐘最高経営責任者(CEO)は、今後、eスポーツはさらにモノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)などの分野と融合し、より多様な競技ニーズに応えていくだろうと述べた。

中国文化娯楽産業協会情報センターと中娯智庫(entbrains)が発表した「2017年中国ゲーム産業発展報告」によると、eスポーツ市場の実際の売上収益は、2017年では同期比44・8%増の730億5千万元で、ユーザー数は同期比69・2%増の約2億2千万人に上るという。

拡大を続ける市場の専門人材に対するニーズに対応するため、2016年9月、中国教育部は「総合大学・高等専門学校専攻リスト」を発表し、「スポーツ系(学部)」の中に「eスポーツマネジメント」専攻を新設した。現在、多くの大学でeスポーツ専攻が開設されている。

専門家は、大学教育を通しeスポーツ産業の専門人材の育成を加速させるとともに、若手教師の育成にも寄与することができるとの見方を示している。

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