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卒業の季節

2018年 7月 13日15:53 提供:中国国際放送局

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夏の中国は卒業の季節であり、別れのシーズンでもあります。卒業生たちは通い慣れた学校を離れて、親しい友人に別れを告げます。新しい人生に旅立とうとする今、しみじみとこれまでの思い出を噛み締めていることでしょう。今回の中国メロディーは卒業の歌をお送りします。

北京東路的日子(ペキン東路の日々)

始まりの始まりは みな子供で

最後の最後は天使になりたい

わらべ歌のわらべ歌には 童話が隠れる

子供の子供は どこへ飛んで行くのか

いつか再びここに帰る時

校庭のどの落葉が思い出の片隅に落ちるのだろう

1階から4階までの距離が示すのは わずか3年間だけ

守衛の叔父さん 食堂の叔母さんは本当に似たもの夫婦のよう

いろいろな季節風海流はよくわからない

間もなく別れの時

中国や外国のあるところにそれぞれが流れていく

顧萍 凡兄さん 亀法師 方丈 私は皆を愛している

誰かの名前を忘れるかもしれないが

ペキン東路の日々を忘れることはない

「北京東路的日子(ペキン東路の日々)」は2010年にインターネットで流行した卒業の歌です。タイトルだけ聞くと、この歌は北京の物語と思うかもしれませんが、実はペキン東路は北京ではなく、南京の中心地に位置する南京外国語学校が所在する町のことです。2010年夏、卒業の季節を迎えて、南京外国語高等学校三年生の女子生徒・汪源は、湧き上がる気持ちを「北京東路的日子(ペキン東路の日々)」という歌にしました。18歳の誕生日に12人のクラスメートを誘って、この歌を録音し、真っ直ぐな歌声で青春の思い出を心に刻みました。

歌詞に出てくる「方丈、凡兄さん、亀法師」など、何を表しているかわからない言葉は、逆に深い印象を与えています。実はこれらの言葉は、生徒たちがクラスの先生に付けたニックネームです。クラス担任の劉洪雷先生はいつも角刈りで、生徒たちに「方丈」と呼ばれています。「凡兄さん」は若い数学の先生で、授業が上手で格好良くて、ネックレスを付けています。「亀法師」は可愛い地理の先生です。また、「季節風・海流」は文科系地理の代名詞で、「示す」と「いろいろな」は当時、汪源のクラスで流行った流行語です。

クラス担任の劉先生は生徒たちのブログでこの歌を聴いたとき、感激して涙を流したそうです。彼は「この生徒たちの歌のプレゼントをいつまでも心に大事にしていきたい」と語っています。

人生の渡し守

6月初め、ある高校三年のクラスを担任する李春瑞先生は、授業の最後に次のような言葉を黒板に書き出しました。「君の人生の中で、ここまでしか見送りすることはできない。別れを言いたくないが、もう駅に着いている。私は同じ道を通って帰らなければならない。君は高く飛び立て。さようなら」

生徒たちは李先生の言葉を見て、三年前に初めて李先生の授業を受けた時を思い出し、涙を流しました。当時、李先生は「私の人生の中の小さな乗客のみなさま、こんにちは」と挨拶しました。生徒たちはこの不思議な挨拶を聞いて困惑しました。なおも、彼女は続けて「人生の旅はまるで列車のようで、いつまでも前に走るもの。この旅の中には乗ったり降りたりする人が多い。今から私はみんなの人生の列車に乗り始め、みんなも私の人生の列車に乗り始める。これからの3年間、途中まで愉快に過ごしてほしい」と話しました。

光陰矢の如し、あっと言う間に3年間が過ぎました。李先生は「これからは、それぞれが大学に進学する。私は一緒にいることができないから帰るしかない。再び高校一年から君たちの後輩を教え始める。私はただの『渡し守』に過ぎない」と語りました。

卒業写真

卒業の季節に、卒業写真は欠かせないものです。自分が写っている色んな時代の卒業アルバムを広げると、成長ぶりを見ることができます。

幼稚園の卒業写真を広げると、写真には楽しい雰囲気が溢れていそうです。この頃だと、まだ別れるという実感はないかもしれません。なぜなら、9月になると小学校で再び会える子供たちが多いからです。

小学校の卒業写真になると、6年間という月日をかけて仲良くなった子供たちは初めて別れに直面します。

そして、15歳の中学校卒業もあっという間に来ます。卒業写真の中には青春の息吹が漂います。幼い顔つきながらも、何の恐れもない目の表情の中には青春の誇りが感じられます。

高校生の卒業写真は未来への憧れに満ちています。親しい仲間と別れる時でも、その寂しさの中には未来への憧れが感じられます。

大学の卒業写真になると、別れを惜しむ気持ちがたっぷりと感じられます。その目の中には、キャンパスへ別れを告げる名残惜しい気持ちと自分の道を行くという憧れと憂いが交じり合います。

番組の中でお送りした曲

1曲目 北京東路的日子(ペキン東路の日々)

始まりの始まりは みな子供で

最後の最後は天使になりたい

わらべ歌のわらべ歌には 童話が隠れる

子供の子供は どこへ飛んで行くのか

いつか再びここに帰る時

校庭のどの落葉が思い出の片隅に落ちるのだろう

1階から4階までの距離が示すのは わずか3年間だけ

守衛の叔父さん 食堂の叔母さんは本当に似たもの夫婦のよう

いろいろな季節風海流はよくわからない

間もなく別れの時

中国や外国のあるところにそれぞれが流れていく

顧萍 凡兄さん 亀法師 方丈 私は皆を愛している

誰かの名前を忘れるかもしれないが

ペキン東路の日々を忘れることはない

2曲目 遠走高飛(遠くへ行こう)

この歌は去年、インターネットで流行した歌で、若者が遠くへ行き、夢を求める気持ちを表しました。

歌詞:

この道に進むのは

この腕でつかむのは

自分のための夢の世界

道端に花が咲いている

携帯は閉じてしまおう

目を開いて 耳を傾けて

心の音を聞いて

風に乗っていけば

空を飛べる気がした

悩みを捨てて翼を広げて

夢がまだあるなら追いかける

光のある場所まで歩き出そう

3曲目 毕业照片(卒業写真)

歌詞:

ある年 ある月 ある日 ある瞬間

晴れの日 曇りの日 霧の日 雨の日

楽しさと悲しさが溢れている

アルバムを広げて卒業写真を見ると

幸せなことに君たちがいつも傍にいてくれる