登場キャラクター：

　ハムリン：中国名は“阿仓”。みんなから「ハムリン先生」って呼ばれている女の子です。頭脳明晰で可愛いのに加えて、ちょっとエッチな所が特徴。普段はとても優しく、面白おかしく、脳天気。美味しい物を食べることと、ロポポと一緒に寝るのが大好きです。

　ハムチン：ハムリンの親友で、京都に住むハムスターの男の子

　「あっつ―！」

　上海ではようやく梅雨が明けたと思ったら今度は猛暑だ。出勤途上のハムリンは暑くて死にそうだ。

　「梅雨のときはジメジメして、気分が悪くて、やる気が全然なかった。今は毎日毎日晴れてるけど暑すぎ！やる気が全然なくなった……。やっぱり１年３６５日で仕事にピッタリの日はないね……」ハムリンは思わずハムチンに文句を言い始めた。

　「そうだね、君の場合、年間３６５日すべて食べるのにピッタリの日だからね」ハムチンは皮肉な口調で返信した。

　ハムリンは「違うもん！」と反論しようとしたが、やっぱりちょっと考えて「ま、そうだね」と言ったあと、「さて、今日何を食べようか？」とハムチンに聞いた。

　「君には参りました(；一_一)」

　その日の夜、ハムチンはハムリンの自撮り写真を受け取った。そこには、テレビを見ながらスイカ半玉をスプーンですくって食べている姿が写っている。そして、自慢げに笑っている！

　「こいつ……」ハムチンは独り言を言いながら返事をした。「スイカを食べ過ぎると太っちゃうよ！」

　豆知識：スイカを食べ過ぎると太る？

　夏はスイカのおいしい季節だ。スイカはカロリーが高いので、食べると太りやすいと言われたことはないだろうか？

　実はスイカのカロリーが高いという考え方は成り立たない。１００ｇのスイカは２５キロカロリー。これに対してりんご１００ｇは５２キロカロリー、かぼちゃ１００ｇは９０キロカロリーだ。こう考えるとスイカは甘い割には低カロリーだと分かる。

　だが、低カロリーだから置き換えダイエットとなるわけではない。特に中国では、スイカを夏日に食べるのは暑気払いのいい方法だと考えられているから、一気に半玉も食べる人も多いだろう。半玉のスイカを１０００ｇとして計算すると２５０キロカロリーとなり、ほぼご飯１膳分（１６０ｇ）に相当する。そして、スイカの栄養というと水分と糖分ばっかりで、タンパク質も脂質もほとんどない。だから置き換えダイエットとして続けたらかえって空腹を感じやすくなり、ますますスイカをたくさん食べてしまうことにつながりかねない。つまり、食べ過ぎて太る可能性もあるということだ。

　ハムリンシリーズ：

　ハムリンの３６５日：端午節

（編集：Ｗ　漫画：弱弱）